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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2016年12月号
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2016年もあとわずかとなりました。華やかにライトアップされた通りや建物が、
寒さを忘れさせてくれますね。空気も澄んで身のひきしまる季節。
び~たでも、1年をしめくくる魅力的な展覧会を開催致します。
師走の慌ただしさから離れて、どうぞゆっくりとお楽しみください。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2016年12月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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●11月30日(水)~12月 6日(火)
  1階 『 第30回 しえーる会 油絵展 』
※12月4日(日)休館
辻野典代先生を囲み油絵を描いているグループの展覧会。
今年で30回目を迎えます。
「しえーる」という名称はフランス語で「空」を意味していて、
大気や大空のようにのびのびゆったりとした気持ちで描いていく、
という意味がこめられています。
今展では、それぞれ自分の特性をいかした10号以下の具象画を発表されます。


●11月30日(水)~12月 6日(火)
  B1 『 青木美和とイギリスの田舎へ
          湖水地方とコッツウォルズを描く 帰国展 』
※12月4日(日)休館
本年5月、青木美和先生と14名のメンバーでイギリススケッチの旅を
楽しんでこられました。旅行前は、“気温が低い・雨が多い”との
情報があったため、ダウンジャケットや雨具などを用意しての出発でしたが、
到着してみれば傘の出番が一度もない好天に恵まれたとのこと。
現地では美しい田園風景に酔いしれながらスケッチ三昧。
念願の『ピーターラビットの里』にも立ち寄ることができました。
満喫した旅行の成果をどうぞご覧ください。

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 第 2 週
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●12月 7日(水)~12月13日(火)
  1階 『 第1回 絵画教室ピアッツァ 作品展 』
※11日(日)休館
高瀬誠先生が主宰する絵画教室「ピアッツァ」。
教室には小学生から大人まで幅広い層の方々が参加し、
先生の指導を受けながらそれぞれの目的にあわせ制作に取り組まれています。
今展では、油絵や工作などを展示。
個性溢れる作品の数々をぜひお楽しみください。


●12月 7日(水)~12月13日(火)
  B1 『 佐々木清とエストニアとラトビアを描く 帰国展 』
※11日(日)休館
本年6月、佐々木清先生と共にエストニアとラトビアを訪れたツアーの
帰国展覧会です。
欧州旅行には最適な季節。素敵な風景を“早描きスケッチ”し、
世界遺産の街や建物などを前にした時の感動を絵に写し取ってこられました。
スケッチを描ける喜びを共有した7名の作品を、どうぞご覧ください。

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 第 3 週
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●12月14日(水)~12月20日(火)
  1階 『 みずゑ会 水彩画展 』
※18日(日)休館
茅野吉孝先生が主宰する水彩画教室「みずゑ会」。
このたび、初めての教室展を開催されることとなりました。
先生の指導を受けながら日々表現を磨いている18名の作品が並びます。
※ 初日は13時始まりです。



 ☆掲載の案内ハガキをご覧になられたい方は・・コチラ


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【冬季休廊のお知らせ】
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2016年12月21日(水)~2017年1月4日(水)まで、
冬季休廊とさせて頂きます。
(地下1階の事務所は12月28日まで開いております。)

新年は「第16回スケッチ同窓会展」を1月5日(木)より開催します。
トラベルプランのスケッチツアーにご参加頂いた方々にご出展頂くこの展覧会。
100点を超える作品が一同に会し、見ごたえたっぷりです。
7日(土)には賀詞交換会(パーティー)も行ないますので、
皆さまお誘いあわせの上、ぜひお出かけください!


上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)


1月 5(木)~1階&B1  「第16回 スケッチ同窓会展」

1月18(水)~1階      「田崎まさのぶ 水彩画展」
          B1     「添乗員の写した風景」

1月25(水)~1階      「蒲生俊紀 水彩画展」
          B1     「蒲生俊紀とシチリア帰国展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 入江 一子 』


百寿という言葉に惹かれ、10月26日から日本橋三越本店の美術特選画廊で
開催していた『百寿記念 入江一子 自薦展』を、10月最後の土曜日に行った。
訪問3日前には、聖路加病院名誉院長で105歳になる日野原重明先生との対談も
会場であったとのこと。気がつくのが遅かった。

会場入口に立つと、蛍光塗料でも使っているのかなと思うほどの
眩しい色彩の乱舞に思わずため息。


入江は1916年(大正5年)生まれで、本年100歳。
公募団体の中でも一際個性的な作品の多い独立美術協会展に、
第8回から本年の第84回まで連続出品されている(今年も200号を出品)。

朝鮮半島が日本の植民地だった時代。貿易商の父が当地の大邱を拠点に
活動していたため、多感な少女時代をそこで過ごした。
子どもの時から絵を描くことが好きで、毎日1枚は必ず描いていたとか。 

小学6年の時に描いた絵が昭和天皇即位の折に選ばれて天皇に奉納され、
女学校時代には朝鮮美術展の入選作『裏通り』がフランス総領事ドペールに
買い上げられるなど、既に非凡な才能の芽生えが感じられる。

その頃から、将来は画家になると決意を固め、親族の反対を押し切り
たった一人で日本に戻り、女子美術専門学校(現・女子美術大)に入学、
恩師となる林武先生と出会う。


1938年に同校を卒業すると、同年、第8回独立美術協会展で
『沼地風景』が入選。1947年に女流画家協会創立会員となる。
1953年には独立賞、女流画家協会賞を受賞。57年に独立美術協会会員となる。

1960年にニューヨークにあるリバーサイド美術館で開催された
日米女流交歓展へ出品、64年にはパリ近代美術館開催の
国際女流美術家クラブ展に出品、活動の場を世界に広げてゆく。

国内では1963~66年に安井賞候展に出品し、内外にその存在が認められるようになった。
62歳から、30カ国余りのシルクロードの国々を訪れ、
時に5000メートルの高地を酸素ボンベを背負い、時に馬に乗り
テントに寝泊まりしながら、大陸的な風物や辺境に生きる人々を描き続けてきた。

作品の主な収蔵先は、山口県庁、山口県立美術館、山口放送などを始め、
出身校である女子美大、日本航空、韮崎大村美術館などがある。


2000年11月に「入江一子シルクロード記念館」がオープンした。
この記念館は1950年代から使用している杉並区阿佐ヶ谷駅近くの
住居兼アトリエをリニューアルしたものだ。


入江は 「シルクロードはまさに私の画業の歩みそのものです。
それらの作品を皆様にご覧頂けるのは身に余る光栄であり
“絵を見て元気が出た”“シルクロードの色彩に魅せられた”など、
有難いお言葉の一つ一つが創作の励みになっています。
と同時に私自身も自作を眺める事で
画業の糧にすべきだと念じております」と述べている。


もうひとつ、「私の絵画精神は、恩師、林武先生と同じ。
良い絵は、簡単に描いたら出来ない。死に物狂いで描いた事が
自然に絵に表れる。そういう人の作品は後世に残っていく・・・」
という言葉が印象的であった。

小生も負けずに、後10年以上は頑張らねばと。



   「入江一子 シルクロード記念館」
     杉並区阿佐ヶ谷北2-8-19
     Tel:03-3338-0239
     金・土・日曜日、11~17時オープン



 田中 弘子

  『カリエール展』




「自画像」
淡い茶褐色の背景の中に浮かび上がる顔。
正面を向いて視線を投げかける眼差し。
半分ほどの首を残して顔の周りは朦朧とした空間。

この絵はウジェーヌ・カリエール(1849年~1906年)の
49歳ごろの自画像です。1878年、カリエールは29歳の時、
ソフィー・デムーソーと結婚。妻ソフィーを描いた
『カリエール夫人の肖像』も画面一杯に顔が描かれ、
セピア色の背景から浮かび上がる作風は
彼独自の描き方で人々の目を惹きつけました。


妻との間には娘5人、息子2人の7人の子に恵まれ、妻や子どもたちは
もっぱら彼のモデルとなりました。
1885年、長男レオンが亡くなり、レオンを描いた『病める子』は
サロンで受賞、国家買い上げとなりました。

勉強をしたり、手紙を読んだり、お茶を飲んだり、包帯を巻いたり、
髪をとかしたり―。そうした日常のさりげない自然な姿を
カリエールは好んで描きました。

そして、衣服よりも描きたいものだけ(それは顔だったり手だったりする)を
心をこめて描きました。顔や手には、ほんのりとしたやわらかい光が当てられて、
その表情には、目には見えない内面が語られていました。

こちらに視線を向ける幼い妹に手紙を読んで聞かせている姉。
『手紙』という作品には、光の当てられた2人の顔と手の表情に、
姉妹の愛情が伝わってきます。母と子を描いた多くの作品には
子への慈愛がみちあふれていました。


カリエールは19世紀のフランス象徴主義の画家たちの1人といわれています。
象徴主義は心の中や、心の中で想像した目に見えないものを、
目に見える具体的なものに託して表現しようとしました。
ヴェールに包まれたような神秘的な画面。奥深い背景の中に描き出された、
かけがえのない日常の生活。

あたたかい温もりを感じるカリエールの作品に強い刺激を受けました。




 井上 綾

  『謎ときカレンダー』


今年もいよいよ12月を残すのみ。
そろそろ来年のカレンダーを準備された方も多いのではないでしょうか。

現在私たちが使っている暦では1ヶ月を31日間とし、
2月、4月、6月、9月、11月はそれよりも短い日数となる、と決まっています。

ところが江戸時代には、1ヶ月は「29.5日」と定められていました。
これにより、29日までの月(小の月)と、30日までの月(大の月)が
できてしまうわけですが、これが何と、毎年変動してしまったのだそう。

いわゆる「ツケ」の文化が主流だった江戸時代。
晦日(月末)に様々な支払いが行なわれるため、月末が1日多いか少ないかが
大きな意味を持っていました。そこで重宝されたのが、
毎年発行されるカレンダー『大小暦』です。この大小暦を見ることで、
その月が29日までなのか、30日までなのかが分かるのです。



「大小暦」
初めのうちはシンプルなものが多かったそうですが、
次第に趣向を凝らした大小暦が現れます。

こちらは慶応3年(1867年)の卯年に発行された大小暦。
臼でお餅をつく兎の絵が描かれています。
ここに大の月と小の月を読み解くヒントが隠されています。

臼の下部に「大臼 小兎」と書いてあるのが見えるでしょうか。
これは、臼に描かれた数字の月が「大の月」、
兎の部分に描かれた数字の月が「小の月」であることを示しています。

旧字のものもありますが、臼には「二、四、八、十、十一、十二」の文字が隠され、
兎には「正(一)、三、五、六、七、九」という文字が隠されています。
一種の謎ときカレンダーですね。


大小暦は、その年の干支や人気のある歌舞伎をテーマにしたものなど、
さまざまなものが作られました。葛飾北斎や河鍋暁斎といった有名な画家も
大小暦を描いています。年の初めには大小暦の交換会を開いたり、
贈り物として配られることもあったとか。

こんな味のあるカレンダーなら、何種類も欲しくなってしまいそうです。


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「板倉よう 個展」

  場 所  ギャルリー・コパンダール 中央区京橋2-7-5 京二小林ビル
  期 間  12月1日(木)~12月7日(水) 【会期中無休】
  時 間  11:00~18:00(最終日は17:00まで)
  電 話  03-3538-1611

   立軌会同人。風景と静物を組み合わせた油彩画など、
   新作20余点を発表。


「右近としこ 透明水彩画展 ~水彩の美しさを表現する~」

  場 所  ガレリア セルテ 横浜市中区真砂町3-33 CERTE3階
  期 間  11月28日(月)~12月7日(水) 【会期中無休】
  時 間  10:00~18:00
  電 話  045-651-5471

   チェコ、ニューヨーク、パリ、ウィーンなどの風景画と静物画、
   約35点を展示予定。


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  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
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