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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2017年2月号
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「ギャラリーび~た」は2月で開廊10年を迎えます。
これからも、芸術を愛する方々にとって交流の場、憩いの場となるよう、
いっそう尽力したいと思います。ここまで支えてくださった皆様に
お礼を申し上げるとともに、今後も変わらぬご支援を賜りますよう
お願い申し上げます。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2017年2月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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●2月 1日(水)~2月 7日(火)
  1階 『 右近としことチェコを描く 帰国展 』
※5日(日)休館
昨年6月末にチェコを訪れたツアーの帰国展覧会です。
10日間かけ、チェスキー・クルムロフやプラハなどを巡り、
路地が入り組む旧市街や大聖堂など、中世の面影を残す風景を
スケッチしてこられました。20名の力作をぜひご覧ください。

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 第 2 週
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●2月 8日(水)~2月14日(火)
  1階 『 安斉重夫 鉄の彫刻展 』
※12日(日)休館
安斉重夫さんは、いわき市在住の『鉄の彫刻家』。
重くて硬いイメージのある鉄が、作家の手を通すとやさしく、
あたたかな存在に変わります。
鉄にじんわりと温度が伝わっていくように、展覧会を重ねるごとに
ファンを増やしています。


●2月 8日(水)~2月14日(火)
  B1 『 “蔡國華とシドニーを描く” 帰国展 』
※12日(日)休館
昨年7月に催行した「シドニーで描く・食べる・学ぶ旅」に参加した
メンバーによる帰国展覧会。7月のシドニーはコートが必要な秋のような気候。
シドニーに暮らす蔡先生のご案内で、市内の自然いっぱいの公園や名所を
スケッチしたり、美味しいものを食べたりして、現地の空気を感じてこられました。
毎日よく歩き、美しいシドニーを描きとめた10名の作品が並びます。

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 第 3 週
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●2月15日(水)~2月21日(火)
  1階 『 山下節子 個展 』
※19日(日)休館
幼い頃より絵を描くことが好きで、旅行する時には必ずスケッチブックを持参し、
その土地の空気の中でスケッチをしてこられるそう。
水彩画の素晴らしさと難しさを知るほどに、日々苦労しながらも楽しく
描いているとのこと。
初個展となる今展では、2016年の埼玉県展に入選した50号の油彩を含め、
40点程度を出展予定。ぜひ足をお運びください。

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 第 4 週
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●2月22日(水)~2月28日(火)
  1階 『 MHM 三人展 』
※会期中無休
高野浩毅先生が主宰する「101水彩塾」で知り合った土田美穂子さん、
國分弘子さん、出口みどりさん。三人三様のスタンスで共に学び励ましあい、
10年近くの歳月が経ちました。この機会に、時を共有してきた思い出を
残したいと考え、初めてのグループ展を開催されることになりました。
水彩画による花などの静物画を中心に展示。楽しく学んだ成果をご覧ください。


●2月22日(水)~2月28日(火)
  B1 『 魅惑のオーストリア サウンド・オブ・
           ミュージックの世界を描く 帰国展 』
※26日(日)休館
昨年6月末にオーストリアを訪ねたツアーの参加者有志による帰国展です。
峰々を望むのどかな草原の村や、世界遺産のザルツブルクを巡り、
思い思いにスケッチをしてこられました。自然と建物が美しく融合した風景を
お楽しみください。



 ☆掲載の案内ハガキをご覧になられたい方は・・コチラ



上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)


3/ 1(水)~1階    「第23回 火曜展」
         B1    「秋のシチリア島を描く帰国展」

3/ 8(水)~1階    「小林征治 水彩画展」
         B1    「古山浩一と描くイタリア帰国展」

3/15(水)~1階    「八久保卓爾 個展」
         B1    「森吉健と描くイギリスを帰国展」

3/22(水)~1階    「広尾アートアカデミー 講師展」

3/29(水)~1階    「くるぶ・らんでぃ展」
         B1    「高野浩毅と描くフランス帰国展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 駅のピアノ 』


朝日新聞に掲載された、編集委員・多賀谷克彦氏のコラム記事に
「パリのサン・ラザール駅構内に1台のピアノが置いてあり、
朝のラッシュアワーなのに中年男性が熱心に弾いている風景を見て驚いた」
とあった。(その記事を読んだ小生もちょっと驚いた。)

早速「フランス国鉄」「ピアノ」の2語でネット検索してみたら
沢山の素敵な話が引っかかったので、少しご紹介。


2012年パリのモンパルナス駅に“誰でも自由に弾けるピアノ”が
初めて設置され大評判に。その後フランス全国の国鉄駅にどんどん広がり、
2014年末には100の駅でピアノが弾けるようになった。
これはフランス国鉄による『Les Pianos en gare(駅でピアノを)』という試みで、
ピアノの前には「あなたが弾いてね」と書かれており、誰でも自由に
演奏して良いのだという。



2014年の9月~12月まで、「ピアノを弾いてピアノを当てよう」
というイベント『Avous de jouer(あなたが弾く番ですよ)』が開催された。
年齢やピアノの腕を問わず、誰でも好きな曲を駅のピアノで弾き、
その様子を自ら動画に撮影。動画サイトに投稿してコンクールのサイトに
登録するという仕組みで、900人の応募があったそうだ。

専門家の審査を経て翌年2月11日に結果発表。
意外に男性の応募が多く、65%、女性は35%で、
自作の曲を演奏した人も112人いた。

コンクールのサイトには2000件ものコメントが寄せられ、
45万人がサイトを視聴したという。
ちなみにこの企画はYAMAHA協賛だとか。


このイベントでは賞品として4名にピアノが贈られることになっていた。
最高点を獲得したのは12歳のジャン・コトロ君という男の子。
この子のお父さんはジャズの専門家、お母さんはオペラ専門家という音楽一家。
コトロ君はアメリカのジャズミュージシャン、ハービー・ハンコックの
『カンタロープ・アイランド』を弾いているのだが、とても12歳とは
思えない技術と表現力で、専門家の審査員を唸らせていた。

コトロくんは6歳からピアノをはじめたそうで、表彰式の会場では
ハキハキした爽やかな受け答えで熱演、大拍手を浴びた。

2位はノアちゃんという10歳の女の子。小さな身体からは想像できないほど
強く滑らかな音を奏で、拍手が沸いたそうだ。3位は女性2人による連弾、
審査員特別賞は視覚障害を持つ19歳の青年エムリック君。
ブギウギをエネルギッシュに演奏し、その様子に温かい拍手が贈られた。

どこの国でも同じだが、駅は色々な人が集まり散っていく場所で、
その為スリやテロリストにも狙われやすく、みんなどこか用心深く周りを見回し、
殺伐とした空気が流れがちである。そんな場所に置かれたピアノに
落書きや悪戯されないのかと心配してしまうが、意外や意外、心配ごとは皆無とか。


駅に置かれたピアノに纏わる話をもう一つ。ある日のオステリッツ駅
(主にパリから南西方面への始発駅)で、1人の男性がピアノの前に座り演奏を始めた。
曲はルドヴィコ・エイナウディ(ヨーロッパで絶大な人気のピアニストで作曲家)の
『Una Mattina』。そこへ別の男性が近づいて、「素晴しい」といった表情で見つめていた。

やがてその男性が突如演奏に加わり、演奏にオリジナルのアレンジを加え始めた。
立ち止まって演奏を聴く旅行者の数は徐々に増えてゆき、2人の演奏は更に盛り上がり、
駅全体が彼らへの畏敬の念で停止したかのようだった。
盛大なフィナーレの後、彼らは控えめに肩をすくめ演奏を終えた。

ネット上で瞬く間に有名になった彼らは、スペイン人のゲラルド・プラ・ダロさんと、
アルジェリア人のナッシム・ザオウチェさんで、この演奏の時まで
2人は面識がなかったそうだ。音楽が持つ魔法をこの場にいた人は身をもって
体験したのではないだろうか。

まさに音楽は世界の共通語、世界を一つにまとめる魔法の秘薬である。




 田中 弘子

  『すみだ 北斎通り』


奥村土牛101歳、葛飾北斎90歳、佐藤忠良98歳、平櫛田中107歳、
舟越保武89歳、柳原義達94歳、横山大観89歳、パブロ・ピカソ91歳、
マルク・シャガール97歳。
『美術の窓』で紹介されていた長寿作家35名のうちの9名です。
何とも元気を頂けることですね!

「この千年(1000~1999年)で最も偉大な業績を残した世界の人物百人」で
日本人として唯一選ばれた北斎。やはり北斎は何とも魅力にあふれた絵師ですね。

北斎の作品を集めた『すみだ北斎美術館』が去年11月に開館したと聞いて行ってきました。

『すみだ北斎美術館』は北斎生誕の地(江戸本所割下水、現在の北斎通り付近)に建てられ、
その建物は妹島和世氏が設計したとのこと。大きなガラス張りの三角形の切り込みが入った
実に斬新な建物でした。
館内の窓からはスカイツリーが見渡せ、隅田川左岸の地「すみだ」が広がっていました。




北斎漫画
目玉作品は『隅田川両岸景色図鑑』で、約7mに及ぶ肉筆画の絵巻。
柳橋から隅田川を上り、吉原に至る風景や人々の生活が描かれています。
橋を渡る人々、すみだ川左岸の風景、現在では高層ビルが林立し、
昔の面影はありませんが、豊かな川の流れは変わらず、
いにしえに思いを馳せることができます。


そして『北斎漫画』全15編。“Hokusai Sketch”と呼ばれて
海外でも人気の高い作品です。

動植物、建築物、人物、風俗、風景、歴史、妖怪など、
森羅万象を描いた絵手本で、特に庶民の日常生活を描いた作品は
当時の生活が目に浮かぶようで実に生き生きとしています。

肥満な人、痩身の人ばかりを描いた滑稽な絵もあります。
8編にある裸の男たちの絵。

彼らの動きを真似て体を動かしたら元気になること間違いありませんよ。

世を去るとき「天我をして十年の命を長ふせしめば」、
そして「天我をして五年の命を保たしめば、真正の画工となるを得べし」と
語ったと伝えられています。辞世の句は「ひと魂でゆくきさんじや夏の原」。

画作に執着し力一杯生き抜いた画狂人、葛飾北斎。
私はきっと何度も北斎通りを訪れることでしょう。



 井上 綾

  『神様に守られた太刀』


現在、上野の国立博物館で開催中の『春日大社 千年の至宝』を見てきました。
奈良にある春日大社では20年に1度、「式年造替」と呼ばれる社殿の大修理が
なされていて、昨年11月に60回目にあたる造替が行なわれました。

その折『金地螺鈿 手抜形太刀(きんじらでん けぬきがたたち)』の復元・奉納が
されたのですが、今展ではその元となったオリジナルの太刀が展示されています。

平安時代の匠たちが作りあげた太刀は、柄の部分に高純度の金が使われ、
鞘には繊細な彫刻や、雀を捕らえようとする猫の姿が螺鈿細工によって
表現された傑作です。復元に携わった現代の名匠でさえ驚くほどの技が結集した太刀。
神様以外、誰の目にも触れないとしても手を抜かないストイックさ、
そこへ込められた当時の人々の神様への思いが、ひとつひとつの仕事から
伝わってくるようです。

この太刀は1930年の式年造替の際に撤下(神仏に奉られたものが役目を終えること)
されるまで本殿に奉納されていました。
どんな名品であっても、一度人の世に出されたものは「穢れ」と見なされ、
再び神仏のもとへ返すことはできない決まり。以来86年もの間、太刀は不在の状態。
春日大社の宮司にとって、太刀を奉納することは永年の願いだったそうです。


奉納されてから800年に渡って誰の目にも触れなかった太刀。そのことが
惜しくなるほど素晴らしい品ですが、もし人が触れられる環境下にあったなら、
これほど長く美しい姿を保つことはできなかったと言われています。
“神様のもと”で守られていたからこそ、現代に姿を伝えられたのでしょう。

人間国宝を含む現代の名匠たちが、技術と知恵をこらして復元した太刀は、
すでに神様へ奉納され誰も見ることができません。
ひょっとしたら800年先まで誰の目にも触れないかもしれませんね。

平安の世と現代とを繋ぐ名品が目白押しの展覧会、ぜひお出かけ下さい。


  『春日大社 千年の至宝』のホームページは・・・コチラ


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♪ 展覧会 無料招待券プレゼント ♪


『 マティスとルオー展 』
パナソニック汐留ミュージアム 【チケット有効期間 ~3月26日(日) 】 2名様


【応募方法】 ※応募締切 2月6日(月)

ご希望の「展覧会名」と、お客様の氏名、電話番号、ご住所を明記の上、
電話・FAX・Eメールにて、「トラベルプラン/ギャラリーび~た」までご応募ください。
(住所等はこの会報誌の最後に記載しております)抽選の上、招待券をお送り致します。
当選の発表は発送をもってかえさせて頂きます。


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「古田恵美子 展」

   場 所  高輪画廊 中央区銀座8-10-6 MEビル1階
   電 話  03-3571-3331
   期 間  2月6日(月)~2月17日(金)【12日(日)休み】
   時 間  11:00~19:00(土曜日は18時まで)

    銀座では久し振りの個展。故郷・北海道の風景画、世界の子どもがテーマの
    人物画など、近作を中心に約35点を展示。


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  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
電 話:(03)3561-5050
F A X:(03)3561-5051
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