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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2018年6月号
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日増しに緑が色濃くなり、夏に向けて季節の変化を感じる今日この頃。
舗装工事を終えたばかりのギャラリー前の歩道にも、植えられたばかりの
紫陽花が、小さいながらも綺麗な花を咲かせています。 
ギャラリーび~たでは、今月も素敵な展覧会を開催しています。
皆さまお誘いあわせの上、ご来場ください。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2018年6月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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5月30日(水)~6月 5日(火)
  1階 『 六部純  絵画展 -空気を映す- 』
※6月3日(日)休館
フランス、イタリアなどの海外風景や身近な街の風景、人物、動物などを
描いた作品、約40点を発表されます。
これまでの展覧会では、柔らかな色彩に溢れた水彩画を中心に展示されていましたが、
今回は木炭画やペン画など、モノクロ作品も多く展示予定です。
自由に素直に感じたままに、その人や物や風景の“空気”を表現したいとのこと。

【略歴】 1960年生まれ 東京都出身
      学生時代~20代漫画家を目指す。(佳作ほか受賞)
      その後 絵画に興味が向き転向。現在は個展を中心に活動中。

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 第 2 週
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●6月 6日(水)~6月12日(火)
  1階 『 渺展 』
※10日(日)休館
蔡國華先生の金曜教室に集うメンバー12名による展覧会です。
「渺(びょう)」とは「水面の果てなく広がるさま」を表わします。
その名の通り、互いに良い刺激を受けながら、それぞれの感性や思考、
表現力などを深め、広げ、磨いてきた1年の研鑽の成果が並びます。

風景、人物、静物などテーマは自由。水彩、油彩、パステルなど
画材も各自の好みで制作していて、先生の指導のもと個性を発揮しながら
表現の世界に日々挑戦されています。

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 第 3 週
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6月13日(水)~6月19日(火)
  1階 『小林啓子 水彩画展
        「水彩画 プロの美しい技法」出版記念 』
※17日(日)休館
山や滝、渓流といった日本の自然風景を描くことを得意とされている小林啓子さん。
本年3月に水彩画技法書『自然の描写がうまくなる 水彩画 プロの美しい技法』が
池田書店より刊行されました。今展では書籍掲載作品を中心に展示。
花、果物、自然風景など、美しい作品が並びます。


6月13日(水)~6月19日(火)
  B1 『古澤孝 旅の思い出 油彩展
          クロアチア・トルコ・ポルトガル 』
※17日(日)休館
テーマを決めて、定期的に個展を開催している古澤さん。
今展では、ここ2年の間に訪れたクロアチア、トルコ、
ポルトガルの風景画を中心に、人物画を含めた油彩画を展示。
クロアチアの子供や、トルコのエフェソスで出会った猫など、
旅の思い出がぎゅっと詰まった展覧会です。

※ この展覧会の開館時間は11時~17時です。

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 第 4 週
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●6月20日(水)~6月26日(火)
  1階 『 第37回 野蒜会展 』
※24日(日)休館
大調和会委員だった井染道人氏により、1982年に発足した野蒜会。
37回目となる今展でも、海外・国内の風景、静物、人物など
多彩なモチーフが水彩で表現されています。
写実を主とする作風ながら、新たな表現も常に模索しているとのこと。
今展では22名の作品を展示予定です。

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 第 5 週
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6月27日(水)~7月 3日(火)
  1階 『 宋 惟虹 水彩画展 』
※7月1日(日)休館
日本と海外の風景や、室内風景、花などを描いた水彩作品を展示します。
絶妙な色彩感覚と伸びやかなタッチが美しい作品の数々をどうぞご覧下さい。



 ☆掲載の案内ハガキをご覧になりたい方は・・・コチラ


上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)

7月 5日(木)~ 1階&B1  「絵手紙いずみの会 愛のかけ橋展」

7月11日(水)~ 1階      「南仏スケッチ展」

7月18日(水)~ 1階      「みずゑ会 水彩画展」
                    「茅野吉孝とイタリア帰国展」

7月25日(水)~ 1階      「亀﨑敏郎 水彩画展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 美術愛住館 』


新宿に『美術愛住館』なる場所がある。
新宿限定の地域新聞では数年前から取り上げられていたようだが、
ゴールデンウイークになって大手新聞2紙が改めて取り上げた。

『愛住館』は堺屋太一(本名は池口太一)・池口史子夫妻の旧居宅を改装した美術館で、
「区立美術館にして欲しい」と新宿区に申請しているとの報道であった。
この申請に新宿区長は乗り気のようだが、区議会では“特定個人への利益供与”
などと紛糾しているのだという。

堺屋夫妻の要望としては、両氏の死後は建物とコレクションを区に寄贈すること
(名画もあるようだが大部分は妻・史子氏の作品)、その代わりに同館を
区立美術館に指定し、年間1500万円の運営費を補助して欲しいということらしい。
この問題は長らく紛糾していることがネット検索でわかった。

こんな夫婦が存在するなんて思ったこともなかったので、
野次馬根性でぶらぶらと出かけてみた。




地下鉄丸ノ内線「四谷三丁目駅」を地上に出て
新宿通りを新宿方面へ数分。

ホテルウィングの手前を右折して数10mのところに、
目指す愛住館があった。入場料500円を払い館内に入ると、
6月3日まで実施の『池口史子展』が催されていた。

ビル自体は4階建だが、公開は2階部分まで。
150号から8号までの油絵30点と、
サムホールくらいの水彩画4点が飾られていた。

なお小生が訪れた折は公開していなかったが、
イベント開催時は3階も開放するのだという。
3階は特別展示室という名称で、一覧表によると
油絵9点が展示されているようだ。

新聞記事やネットでの喧噪にも関わらず、
小生が滞在した約40分の間、小生以外の入場者はゼロであった。


2階で史子氏のビデオが流れていて本人の経歴を初めて知った。
彼女は太平洋戦争が開戦する2年前、満州・大連で生まれた。

東京で育ち、芸大油絵科に入学。大学院を1968年に卒業し、1974年に
新人作家の登竜門・安井賞候補となる。1975年堺屋太一氏と結婚。
2004年損保ジャパン東郷青児美術館大賞受賞、2012年に芸術院恩賜賞受賞。
同年に芸術院会員になり、さらに立軌会同人という、錚々たる経歴であった。

堺屋太一氏は通商産業省の官僚、経済企画庁長官、大阪万博の総指揮者としての
印象が強いが、石油ショックに触発され小説『油断!』を書くなど、
多彩ぶりが印象に残っている。東大出身で、はじめは建築学科に入学し、
学内コンペで受賞の経歴もあるらしい。その後、経済学部に転入している。

1960年、卒業と同時に通産省へ入省。通商白書で世界に先駆け、
企業が得意分野ごとに分担して仕事を行なう「水平分業論」を展開、
また工業社会の終焉と「知価社会(情報化社会)」の到来を予言するなど先見性を示した。
1978年に通商産業省を退官した後も、
イベントプロデューサーとして数々の博覧会を手掛けている。


そんな絢爛たる夫婦が関わる美術館の館長に指名された、本江邦彦氏。
彼もまた、東京国立近代美術館の館長、府中美術館長などを歴任した
華々しい経歴の持ち主である。

本江氏の発した「今まで担当した美術館は大き過ぎで、今の私たちに必要なのは
広場の一隅に自然に生えた一本の若木のような等身大の美術館であり、
これこそは愛住美術館に私が抱いている、最も美しいイメージです」という
メッセージが強烈に印象に残った。

どうかそういう美術館に成長して、美術愛好家に愛される存在に
なって欲しいと願うばかりだ。




 田中 弘子

  『 向井潤吉アトリエ館 』

「西欧の民家や季節や風土が何かチーズに塗りかためたような風景であるとすれば、
日本のそれはかつお節か昆布で煮出した清汁の感じである、とそんなことを
苦笑しながら考える今日このごろである。」(向井潤吉)


日本の民家を描き続けた画家、向井潤吉(1901年~1995年)。

世田谷にある『向井潤吉アトリエ館』へ行ってきました。
館内に座って資料を読んでいると、ガラス越しに見える日本庭園の木々が風にそよいで、
自然のやさしい息吹きが室内に吹き込んでくる素敵なところでした。

向井潤吉の『郷愁 日本の民家』(保育社 刊)を図書館で借りてきましたが、
厚さが4cmもある画文集で、絵ばかりでなく、文章にも強く心がひかれました。

京都に生まれた彼は、浅井忠が創始に尽力した関西美術院で学び、
徹底的な写実絵画の修練をしたとのこと。
浅井忠といえば、日本の美しい農村風景を描いた画家。
私もかつて、浅井忠の絵の中の民家や農具、鶏や犬を求めて田園地帯に
スケッチにでかけたものです。

向井潤吉は1927年に渡欧。パリに留学してルーブル美術館で
名画の模写をして修行しました。ルーベンス、べラスケス、レンブラント、
アングル、コロー、ミレー、ドガ、ルノアールなどの絵画から大いに学びました。


民家を描き始めてから、民家を求めての旅が始まり、北海道から九州に及ぶ地域を旅しました。
埼玉県の民家を描いた作品が最も多く、340点もあるとのことです。

「私自身が今迄に全く気がつかなかったその伝統の重厚さを背負った家の構えや、
あたりの凛々とした枯淡の彩りに根を下ろした風物の麗しさが、
突然に心眼に反射したと言う形で、私は今更ながら可笑しいほど、
それら平凡な姿の前に平伏しているのである。」  (向井潤吉)



「雪の新潟県芋河村」  画・向井潤吉

重い画材を背負い、体力ギリギリまで歩いて現場で描いた彼。
民家が生まれた土地に、その自然環境の中に、人々の生活と
共にある姿を最も美しいと感じて描きました。

時代の変化と共に草屋根の民家は老朽化したり、
過疎や生活の変化、ダムの建設などにより変化していきますが、
伝統的な日本の文化遺産である草屋根の民家は
守っていかなければ消えて失われてしまうのです。

歴史を感じさせる街道沿いの民家や、春秋の季節の中の民家 
―彼が必死でそれらの尊さを描いた絵に―
私たち日本人は心のふるさとを感じずにはいられません。




 井上 綾

  『 オリンピックメダル 』

競技者にとっての憧れ、オリンピックの金メダル。

現在、そのデザイン選定が進められています。オリンピックの前には毎回
メダルの重さや大きさが話題になるので、てっきり大会ごとにまったく異なる
デザインなのだと思っていました。ところが、過去のメダル一覧を見てびっくり。
ほぼ同じデザインのメダルが何度も登場していたのです。





アムステルダム大会(1928年) メダル

それは、石膏デッサンの題材としてもお馴染み、
「勝利の女神・ニケ」をモチーフにしたもの。

冬のオリンピックは趣向を凝らしたメダルが多いのですが、
夏のオリンピックに関しては、1928年の
アムステルダム大会から2000年のシドニー大会まで、
20大会中17回がほぼ同じデザイン。

意外でしたが、聖火同様、受け継いでいくことに
意味があったのかもしれませんね。


21世紀に入ると、メダルに関する規約が緩くなった
影響もあり、さまざまなデザインのメダルが
登場するようになりました。


東京オリンピックのメダルも、現在3つのデザインまで絞られているそう。
再びニケが登場するのか、それともまったく異なるオリジナルデザインになるのか?

最終発表は来年の夏ごろとのこと。どんなデザインになるか、結果が楽しみです。


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♪ 展覧会 無料招待券プレゼント ♪


『 ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 』 2枚
パナソニック 汐留ミュージアム 【開催中~6月24日(日)】

【応募方法】 ※応募締切 6月5日(火)

ご希望の「展覧会名」と、お客様の氏名、電話番号、ご住所を明記の上、
電話・FAX・Eメールにて、「トラベルプラン/ギャラリーび~た」まで
ご応募ください。(住所等はこの会報誌の最後に記載しております)

抽選の上、招待券をお送り致します。当選の発表は発送をもって
かえさせて頂きます。

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◇◇  2018 Vita展 作品募集  ◇◇


昨年ご好評をいただいたギャラリー主催のグループ展「Vita展」を、
今年も開催いたします。現在、ご出展いただける方を募集中!
今回は2会期での開催で、各回ともあと数名のご応募が可能です。

今回の募集テーマは<挑戦>。
新たな表現、初めて描くモチーフ、チャレンジする姿を描いた作品など、
<挑戦>というテーマをどう解釈し、どのように表現するかは自由です。
油彩、水彩、パステル、日本画など、画材は問いません。
どなたでもご出展可能です。

ご出展いただける方は、電話・FAX・Eメールにて
「トラベルプラン/ギャラリーび~た」までお問い合わせください。
(展示可能な点数に達した段階で締め切らせていただきます。
あらかじめご了承ください)


 会期①:8月15日(水)~8月21日(火)
 会期②:8月29日(水)~9月 4日(火)

 点数:お1人3点まで。大きさは10号まで。
 会費:1点につき6000円、2点目以降は1点ごとに1000円割引


 ☆募集要項の詳細は・・・コチラ


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「 渡辺香奈 展  ~Perfect Blue~ 」

   場 所  日動画廊 中央区銀座5-3-16
   電 話  03-3571-2553
   期 間  6月14日(木)~6月26日(火)【日曜休み】
   時 間  10:00~19:00(土曜日は11時~17時)

    しなやかに躍動する女性像が魅力的。文化庁スペイン留学から帰国後、
    同画廊では初の個展です。小品から大作まで、新作20点前後を発表。
    6月16日(土)14時よりギャラリートークあり。



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ご意見・ご質問などは"vita@travelplan.co.jp"までお願いします。
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  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
電 話:(03)3561-5050
F A X:(03)3561-5051
H  P: http://www.travelplan.co.jp/

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