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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2018年10月号
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夏の暑さが厳しかった分、涼しい風が一層心地よく感じる今日この頃。
いよいよ実りの秋の到来です。おいしい秋の味覚を食べて、
夏に溜まった疲れを吹き飛ばしたいものですね。
身体が元気になったら、心の栄養も補給しましょう。
ギャラリーび~たでは、今月も素敵な展覧会が目白押しです。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2018年10月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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●10月 3日(水)~10月 9日(火)
  1階 『 脇 邦興 水彩画展 ~ 階 ~ 』
※7日(日)休館
近年旅した国内外の風景を描いた約40点を展示。水彩画を始めて10年。
展覧会のテーマである「階(きざはし)」には、“絵の旅路はまだまだ道半ば、
夢を追って一歩一歩階段をのぼっていきたい”という思いが込められています。
作品づくりでは、明暗のバランスや描く手順を大切にしているとのこと。
初めての個展にぜひ足をお運びください。

※最終日は15時30分で終了します。


●10月 3日(水)~10月 9日(火)
  B1 『 西房浩二とスペインの秘境村を描く 帰国展 』
※7日(日)休館
本年4月にスペインを旅した18名による帰国展です。
中世の面影を今に残す美しい村と、薔薇色の山岳都市を経て、
最後にマドリッドを巡りました。展覧会では、水彩画や油彩画などの
力作を展示。趣の異なる3つの土地が、魅力たっぷりに表現されています。

※初日は13時始まりです。最終日は15時で終了します。

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 第 2 週
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●10月10日(水)~10月16日(火)
  1階 『 三軌会写真部 東京支部展
          都会と自然32 御徒町界隈 』
※会期中無休
毎年、東京のどこかを素材として「都会と自然」をテーマに撮影を
行なっている東京支部展の皆さま。今年で32回目となった今展は
「御徒町界隈」にスポットを当てた作品が並びます。
1964年を境に地名ではなくなってしまった御徒町ですが、
今も駅名などに使われ親しまれています。
各自がどのように御徒町というものをイメージして具現化したか、
ご覧いただければ…とのこと。


●10月10日(水)~10月16日(火)
  B1 『 北条章とヴァレンシア近郊の
              隠れた村を描く 帰国展 』
※14日(日)休館
北条章先生のもとで水彩画や油彩画を学ぶ仲間で、
スペインのヴァレンシア近郊を巡ったツアーの帰国展です。
自然が生み出した特異な地形をいかして形成された村は、
教会の塔を取り巻くように家が建ち並び、街は木や花に彩られ、
ツバメなどの鳥たちが空を飛び交っていたそう。
脈々と受け継がれた歴史を感じながら、目の前に広がる風景と
真剣に向き合ってこられました。旅の成果をぜひご覧ください。

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 第 3 週
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10月17日(水)~10月23日(火)
  1階 『 高橋明子 水彩画展 ~色を紡ぐ~ 』
※21日(日)休館
イタリア(ドロミテ、ヴェネツィア)のスケッチ旅行で触れた雄大な自然、
国内を旅して感動した風景などを水彩画で描かれました。
初めての個展となる今展では、大好きな花やフラダンスの世界を、
華やかな色彩で表現した作品もあわせて展示。
風景画との対比をお楽しみください。


10月17日(水)~10月23日(火)
  B1 『 日下部直起と行く トスカーナの田園風景と
                       フィレンツェ 帰国展 』
※21日(日)休館
旅の前半は、ダ・ヴィンチの巨大壁画の舞台になった丘の上の古い町に
4連泊し、じっくり取材。中世そのままの町並み、城壁から見える
トスカーナの平原など、思い思いにスケッチされました。
後半はフィレンツェに移動し、美しい町並みを描いたり、日本では
見ることができないピエロ・デラ・フランチェスカの作品を鑑賞したりと、
制作や散策を楽しんだとのこと。個性あふれる作品の数々をご覧ください。

※初日は14時よりオープンいたします。
  最終日は15時で終了します。


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 第 4 週
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●10月24日(水)~10月30日(火)
  1階 『 高井博幸 水彩画展 』
※会期中無休
定年退職される少し前から水彩画を習い始め10年余り。
日本画家・牛嶋毅先生に師事し絵画の基本を学び、
水彩画家・竹内喜久江先生に野外スケッチの面白さを教わったとのこと。
現在は、水彩画を通して出会った仲間と野外スケッチを楽しんでいるそうです。

古希を迎えるにあたり、個展の開催を決意。都内および近郊、
旅先などの景色を描いた30数点を展示いたします。
写生地の空気感が伝わってくる作品です。


●10月24日(水)~10月30日(火)
  B1 『 青木美和と ティレニア海の白い山岳都市と
         アブルッツオ州の隠された村を描く 帰国展 』
※28日(日)休館
本年5月に、イタリア中部の街・スペルロンガとスカンノを訪れた
11名による帰国展です。先生の指導を受けながら、それぞれが
マイペースにスケッチを楽しんでこられました。個性あふれるメンバーが、
イタリアの歴史ある街の雰囲気や海辺の風を作品に込めました。
ぜひ足をお運びください。

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 第 5 週
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●10月31日(水)~11月 6日(火)
  1階 『 第12回 oeuf展 』
※4日(日)休館
蔡國華先生の土曜日教室で学ぶ、個性豊かで愉快な仲間によるグループ展。
今展で12回目を迎えます。蔡先生の卓越した描写力、溢れる感性、
そして素晴らしい人柄に引きつけられ、お互い切磋琢磨しながら
腕を磨いていらっしゃいます。
20号~30号の油絵やアクリル画を中心に展示。恒例となった
ショーウィンドウ展示は「音」をイメージしたサムホールサイズの作品が並びます。

※最終日は15時30分で終了いたします。


●10月31日(水)~11月 6日(火)
  B1 『 “蔡國華とバルトの国を描く” 帰国展
               ~エストニア&ラトビア~ 』
※4日(日)休館
「バルトの真珠」と讃えられる風光明媚な港町、ラトビアの首都リーガ。
長い歴史を誇る古都ツェースィス。中世ハンザ都市の面影を残す、
エストニアの首都タリン。ベストシーズンでもある夏至にあわせて滞在し、
青空の下でスケッチをされました。美しい街並みが作品の中で輝いています。



 ☆掲載の案内ハガキをご覧になりたい方は・・・コチラ


上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)

11月 7日(水)~1階     「木の華展」
            B1     「佐々木清と南イタリア帰国展」

11月14日(水)~1階     「中村賢次 個展」
            B1     「奥山和子 個展」

11月21日(水)~1階&B1 「汪洋 東京洋画教室展」

11月28日(水)~1階     「松尾直子 個展」
            B1     「ドイツスケッチ帰国展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 たきび 』


よく知られた童謡『たきび』の作詞者は、ペンネーム「巽聖歌」という人で、
岩手県の鍛冶屋の7人兄弟の末子として生まれた。父親の死後、
長兄を補佐しながら、鈴木三重吉が創刊した『赤い鳥』に刺激を受け、
童謡や童話の創作を始めた。20歳で洗礼を受け、キリスト教信者となる。
「聖歌」というペンネームはそんな経緯でつけられた。

大正14年10月号の『赤い鳥』に掲載された童謡が北原白秋に絶賛され、
白秋門下となり同誌の常連投稿者になる。

昭和2年、郷里の牧師と共に福岡県久留米の教会に赴任するが、
翌年白秋の勧めで上京、白秋門下の依田準一らと『赤い鳥童謡会』を立ち上げた。
昭和7年には女流洋画家・武居千春と結婚し、中野区上高田に住居を構えた。

住いの傍には、樹齢300年を越すケヤキの大木が6本そびえる家があった。
通称「ケヤキ屋敷」と呼ばれるその家には、ケヤキの他にもカシや
ムクノキなどがあり、住人はその枯葉を畑の肥料にしたり、
焚き火に使ったりしていたという。
ケヤキ屋敷の付近をよく散歩していた巽は、その風景をもとに詞を完成させた。


昭和16年、JOAK(現NHK)の幼児向けラジオ
『幼児の時間 うたのおけいこ』で放送するため、巽の詞に曲を付けて欲しいと、
作曲家・渡辺茂に依頼が入った。

渡辺は「かきねの かきねの」「たきびだ たきびだ」などの繰り返す言葉が気に入り、
詞を口ずさんでいるうちに自然にメロディが浮かび、10分ほどで完成させたという。

出来あがった童謡は12月9日と10日の『幼児の時間』で放送された。

しかし12月8日に太平洋戦争が勃発したため、
軍当局から「焚き火は敵機の攻撃目標になる」
「落ち葉は風呂を炊く貴重な資源だからもったいない」と横槍が入り、
翌11日から戦時番組に切り替えられてしまった。

平和になった昭和24年、『たきび』は再びラジオで放送され、
全国の幼稚園・保育園や小学校に広まっていった。

昭和27年からは小学1年生の音楽の教科書にも掲載されるようになったが、
今度は消防庁から「町角の焚き火は危険」「防火教育にさしつかえないよう
考慮して欲しい」と批判が入ってしまう。

そのため、教科書の挿絵には焚き火と人物だけでなく、
火消し用の水が入ったバケツが描かれるようになったそうだ。

ほのぼのとした詩とメロディの童謡が皆に親しまれるまでに、
こんな紆余曲折があったなんて全く知らなかった。



現在の「ケヤキ屋敷」

「ケヤキ屋敷」は西武新宿線・新井薬師駅から
5分足らずのところにある。

今も持ち主の拘りで、棕櫚縄で編んだ
竹垣を巡らし保存されていた。

平成16年に「中野区認定観光資源」となり、
「たきび発祥の地」という標識も立てられている。

巽は戦時中に岩手へ疎開した後、昭和23年から
亡くなるまでの25年間、日野市旭が丘に住み続けた。

それを記念し、旭が丘中央公園に立派な石碑を建立。
巽の生誕地である岩手県紫波町の総合公園にも石碑があるそうで、
日野市と紫波町は姉妹都市協定も結んでいるという。




 田中 弘子

  『 お鷹の道 』

鬱蒼とした樹木が風にザワザワと葉音を立て、ひぐらしの声が
絶えずひびきわたる。
崖下に流れる湧水の小路は『お鷹の道』と呼ばれる散策路です。

東京都の中心部にあたる国分寺市にやってきました。JR中央線国分寺駅の
3つ先の立川駅は、多摩川の流れの波が「立つ」ほどに多摩川に近い駅です。
太古の多摩川の流れが削ってできた国分寺崖線の、その崖下からの湧水が
そこかしこに湧き出でている国分寺市は、緑と水に恵まれた都市です。

国分寺駅の近くにある、回遊式林泉庭園『殿ヶ谷戸庭園』は国分寺崖線を活かした、
起伏のある変化に富んだ庭園で、園内の次郎弁天池には崖下からの地下水が湧出し、
野川の源流の一つとなっています。

この公園を出て15分ほど南へ歩いて行くと、湧水が流れる『お鷹の道』へ通じます。
徳川家の将軍たちが鷹狩りをした御鷹場のあったところで、
今ではなくなっていますが、地元の人が『お鷹の道』と名付けて
遊歩道として大切にしています。

水草の下を清冽な湧水が流れ、蛍さえも生息しているとのこと。
流れに沿って歩いて行くと、『真姿の池』があり、平安時代、
病にかかった玉造小町が池の湧水で身を清めたところ病が治ったという伝説があるとか。


鏡のように澄んだ水面に木の葉が舞い、水面に映った樹木が風に揺れていました。
向かい側の流れに架けられた小橋を渡ると、農家の庭先で
旬の野菜が販売されていました。すぐ傍らで音をたてて湧き出る湧水を、
地元の女性がペットボトルに汲んでいるので、話しかけてみると、
毎日汲みに来ているとのこと。今も昔も変わらぬ生活が営まれているのですねえ。

さらに進んで、旧本多家住宅長屋門を経て、国分寺万葉植物園に着きました。

「茜さす 紫野行き 標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る」
(万葉集 巻1-20)

これは額田王の歌ですが、万葉植物園には万葉集の歌人たちが題材とした植物が
集められていて、その植物と共に和歌が展示されていました。

国分寺桜門の南側の広い平地に、今は建物はありませんが、
武蔵国分寺跡がありました。聖武天皇が仏教によって国を安定させようと、
諸国に建立することを命じたという国分寺。

東京都の真ん中のこの地に、武蔵国分寺が置かれたのですねえ。
周辺の史跡と共に大切に整備され守られていました。


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「 西房浩二 展 」

   場 所  高島屋日本橋店本館 6階美術画廊 中央区日本橋2-4-1
   電 話  03-3246-4310(直通)
   期 間  10月17日(水)~10月23日(火) 【会期中無休】
   時 間  10:00~20:00(最終日は16時まで)

    近年取材したヨーロッパや日本の風景画を発表。
    画面構成の巧みさ、静謐な空気感が魅力です。


「 あべとしゆき 水彩画展 」

   場 所  丸善・丸の内本店4階ギャラリー(丸の内オアゾ内)
   電 話  03-5288-8881
   期 間  10月17日(水)~10月23日(火) 【会期中無休】
   時 間  9:00~21:00(最終日は16時まで)

    自然が生み出す光の美しさをとらえた作品が人気です。
    水彩詩画集の出版を記念し、掲載作品など約40点を展示。

    ※当初、上記展覧会は10月10日~16日の会期でご案内していましたが、
      会場の都合により会期が変更になったとのことです。
      ご来場の際はご注意ください。


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  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
電 話:(03)3561-5050
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