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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2019年5月号
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新緑が美しい季節になりました。元号も平成から令和となり、
新しい時代の訪れを感じる今日このごろ。「ギャラリーび~た」では、
5月もステキな展覧会を開催して、皆さまのお越しをお待ちしています!
令和の始まりを飾るのにふさわしい、見ごたえある作品ばかり。
どうぞ足をお運びください。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2019年5月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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※ 5月1日(水)~5月7日(火)はお休みとさせて頂きます。

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 第 2 週
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5月 8日(水)~5月13日(月)
  1階 『 髙澤かなえ 日本画展 ~彩~ 』
※会期中無休
日々変化のある美しい日本の四季。花にさす淡い陽の光、風、雨降り後の
緑の輝きなど、一点一点叙情的な作品に仕上げたとのこと。
日本画材の独特な色彩の濃淡と、金・銀・カラー箔などをたっぷり使用した、
動きのある表現にもご注目ください。

【略歴】京都の図案家作家・市川義三郎氏に師事。着物図案家作家の仕事に就く。
    現在、日本美術家連盟 会員。日中現代美術交流協会 会員。

※ この展覧会は月曜日(15時まで)に終了いたします。

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 第 3 週
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●5月15日(水)~5月21日(火)
  1階 『 石垣 渉 展 水彩画の世界 』
※会期中無休
札幌で水彩画教室を主宰している石垣さん。東京では2回目となる個展です。
近年、関東でのグループ展出展やVOCA展の出品作家に選出されるなど、
活躍の場を広げています。

透明感のあるクリアな色と、水の力を借りてできる様々な模様の美しさに魅せられ、
透明水彩で制作されています。北海道で生まれ育ち、雄大な自然を感じる風景が
主なモチーフ。今展では、時間をかけて描いたタブローに加え、
現場で描いたスケッチも展示。季節を感じさせる作品約25点を展示予定です。

【略歴】
日貿出版社より「ワンランク上を目指す 水彩画 水を操る15のテクニック」刊行
現在、水彩連盟 準会員(2016年 水彩連盟賞受賞)、道展会友、
日本透明水彩会(JWS)所属、VOCA展出品(2019年)

※ 最終日は15時で終了します。

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 第 4 週
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5月22日(水)~5月28日(火)
  1階 『 第28回 蒼人展 』
※会期中無休
代表の藤田虚白さん、長老の岡田源九郎さんを中心に美術好きな仲間が集まり、
年に一度作品発表の場として「蒼人(そうと)展」を開催されています。
作風も画歴もそれぞれですが、和気藹々とした楽しい雰囲気の展覧会です。
11名の力作をぜひご覧ください。

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 第 5 週
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5月29日(水)~6月 4日(火)
  1階 『 糟尾早苗 個展 -半寿を記念して- 』
※6月2日(日)休館
本格的に山へ行くようになってから、四季折々の美しい自然に喜びを
持つようになったとのこと。ある時ネパールのトレッキングに行くことになり、
“現地で絵を描いてこよう”と思い、「街角スケッチ教室」へ行って
絵の基本を学んだそう。それから16年。半寿を迎えるのを記念して、
展覧会を開催されることになりました。

登山や絵を通じてご教授いただいた講師や仲間、友人の皆さまに
感謝の気持ちが伝われば…とのこと。今展では、海外風景や
国内風景を描いた水彩画を中心に展示されます。

※ 最終日は15時30分で終了します。


 ☆掲載の案内ハガキをご覧になりたい方は・・・コチラ


上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)


6月 5日(水)~1階  「小野月世 水彩画展」

6月12日(水)~1階  「野蒜会展」

6月19日(水)~1階  「渺展」

6月26日(水)~1階  「フランスの美しい村々を描く 帰国展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 スケッチ旅行 』


昨年の3月末、トラベルプラン主催で「春の房総・菜の花スケッチの旅」が開催された。
トラベルプランが入っているビルの前から出発し、
飯給と広大な菜の花畑の石神、城下町・大多喜の3か所を巡るバススケッチの旅で、
好天に恵まれ楽しい一日を味わった。(その際は申込が多く、定員の関係で
行けなかった方が何人も出てしまったそうだ)

今年も同じ企画があり、今回はお釈迦様の誕生日である4月8日(月)に実行された。

昨年より約10日ばかり遅い日程なので、
桜が散ってしまったかなと心配だったが、
幸いにも雨の中で咲き誇っていた。

無人で駅舎が無く、簡単な待合室があるだけの
「飯給駅」(“いたぶ”と読むそうだ)に着くと、
暫くして雨はやみ、しっとりした風景を満喫できた。

この小さな無人駅が何故か人気がある。
特に写真撮影のスポットとして注目されていて、
この日も50人以上のカメラマン・ウーマンが
思い思いの場所で列車が通るのを待ち構えていた。

蒸気機関車が牽引する列車も運行されていた。

飯給駅は1926年9月1日に開業した。1956年(昭和31年)に
無人駅になってしまったそうで、最近の乗降客は一日僅か4名とか。
しかし駅の傍には郵便局もあり、昔はもっと人家があったのかも。
なお2017年の国勢調査によると、大字飯給の人口は106世帯、227名だそうだ。

駅に隣接して「世界一大きなトイレ」“Toilet in Nature”があるのが売りで、
2012年4月に設置された。藤本壮介という方が設計し、200平米を杉丸太で囲い、
中を「草原」に見立て、草原の中央部に全面ガラス張りの個室トイレ(女性専用)が
配置されている。この脇に一般的な多目的トイレ(男女兼用)も設置されている。

「飯給」と書いて“いたぶ”と読むことが不思議だったが、理由は弘文天皇が
壬申の乱に敗れてこの地に落ち延びた時、この地の人達が天皇一行に食事を
捧げたことから、弘文天皇の3人の皇子が「飯給」の名を与えたからだそうだ。

飯給駅前の杉木立の高みの白山神社は弘文天皇を祭神としているそうだ。
また付近の「御所塚山」は、弘文天皇が仮の御所を置いた地、
「安房森」は弘文天皇に随行した安房大納言の旧跡で、
弘文天皇の3人の王子を祀った3つの祠があるそうだ。

昨年寄った 見事な石神の菜の花畑は輪作障害で無残な状況になっているとかで、
今回は大多喜町へ直行したが、青空が広がり太陽も顔を出す良い天気になった。

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大多喜の街中は「本多忠勝・忠朝を大河ドラマに」の幟が蔵の街のそこかしこに
かかげられ、強風に煽られて棚引いていた。忠朝は1609(慶長14)年に、
ドン・ロドリゴ提督の一行がフィリピンからメキシコへ帰国する途上、
暴風に遭遇し房総御宿海岸に難破座礁した際、一行を歓待したという。
幕府はロドリゴ一行に帆船を用意し、そこから日本とメキシコの交流が始まったそうだ。
1978年8月、大多喜はメキシコの常春の街「クエルナバカ」と姉妹都市になっている。

大多喜はコンビニもあり、観光客もちらほら歩く典型的観光地。
江戸時代創業の酒蔵や最中の老舗など歴史を感じさせる佇まいの町で、
皆様々な題材のスケッチを堪能し帰路に就いた。

家康の忠臣で大多喜城の城主、忠勝・忠朝の伝記が大河ドラマで放映されれば、
メキシコとの深い絆を知ることになるのだろうな。




 田中 弘子

  『 ヤオコー川越美術館(三栖右嗣記念館) 』

光と影。暗い褐色の服の少年に抱えられた花束は
色鮮やかに命の輝きにあふれています。

額、鼻、唇に、そして左腕に光が当てられて、
こちらを真剣に見つめる少年は、人生の不安を
抱きながらも若い命の力強さがにじみ出ています。

この『ナガールの花束』(1985年)は、
三栖右嗣がパキスタンのナガール村で制作した作品です。
花が好きな画家と知って村の子供たちが
野の花を摘んできて、そのうちの一人が
モデルになってくれたのです。


三栖右嗣(1927年~2010年)は、1952年に
東京芸術大学を卒業して、その後一水会に出品。
画家として活躍していましたが、1960年から10年間、
制作を絶ちました。
1972年、アメリカに渡り、アンドリュー・ワイエスを訪れ、
深い影響を受けました。

再び制作活動を始め、1976年には『老いる』を出品、安井賞を受賞しました。
母親の老いの姿を描き、「私にはシワの一筋一筋が思い出深い記憶」と語っています。
スペイン等の旅行もし、多くの名作を発表しました。

人物画、風景画、静物画―、どの作品も対象をよく観察して描いた写実的作品ですが、
それは「生死」の中に存在するそのひと時の、真実の姿を描いています。
「花も実も海もいのちあるものとして私をとらえる」
「二度と巡って来ないいのちを燃やし、燃えつくせという思いを込めて私は描く」
と画家は語っています。

『爛漫』(500号/1996年作)は桜が全力で咲き誇る、その花の一つ一つに
惜しみない愛情を注いで描いた大作。見ていると生きる力が湧いてくる作品です。

『三栖右嗣記念館』を設計した建築家は伊東豊雄です。
白壁のシンプルなデザインの建物で、水深が浅い水盤のような
清らかな池が周囲をめぐっています。
館内は四葉のクローバーのような四室で、北西にある展示室は天井から
屋外の光が入ってくるようになっていて、天候の具合で明るくなったり
暗くなったりするのです。

南西にある展示室はラウンジになっていて、コーヒーを飲みながら
作品を鑑賞することができました。




 井上 綾

  『 サザエさんを訪ねて 』

先日、世田谷区の桜新町にある『長谷川町子美術館』を訪れました。
長谷川町子さんといえば「サザエさん」の作者として、知らない人はいないでしょう。
漫画の初掲載は73年前。アニメは放送開始から50年。

私も物心ついたころから、三世代で暮らすサザエさん一家を見て育ったので、
てっきり作者自身も大家族の出身で、自身の家庭を参考にしていたのだろうと思っていました。
実際、長谷川家のお父さんは子煩悩で、とても仲の良い家族だったそうです。
ところが町子さんが13歳のころ父親が他界。
残されたのは母親と3人の娘(姉の毬子さん・町子さん・妹)でした。


このお母さんがすごかった! 東京で暮らす資金を作るため、炭鉱の土地を売り、
家族そろって九州から上京。また、『のらくろ』で有名な田河水泡氏の弟子になりたい、
という町子さんの呟きを叶えるために奔走。弟子となった町子さんは、
翌年には15歳で漫画家デビューを果たしました。

今でこそ手に職をつけた女性が増え、漫画を描く女性も多いですが、
彼女がデビューしたのは1935年。この時代に、娘のために気風良くお金を使い、
可能性を信じて後押しをしたということに驚きました。

サザエさんの前身ともいえる作品『似たもの家族』を出版するというときも、
お母さんがパーンとお金を出したそうです。しかし、書店に並ぶ他の本と
サイズが違ったため敬遠され、自宅は返品の山だらけ。
並みの人であればそこで諦めそうなものですが、ならば通常サイズで
もう一度刷ればいい、とお母さんが再び出資。炭鉱を売ったお金の大半が
この時無くなってしまったそうですが、書店に並んだ漫画の面白さが評判となり、
今度はあっという間に在庫が売り切れてしまったとか。


現在の『長谷川町子美術館』は、館の一角で「サザエさんコーナー」を設け、
原稿や出版当時の単行本などを展示しています。ですがそれ以上に
多くのスペースを設けて展示してあるのが、町子さんとお姉さんが購入してきた
美術作品の数々。私が訪れたときには「春爛漫」をテーマに、
三栖右嗣の絵画や神保琢磨の彫刻などの所蔵作品が展示されていました。

町子さんたちはデパートなどの展覧会にこまめに足を運び、
価格の高い低いに関わらず、気に入ったものを購入していたのだそうです。
はじめは自宅で飾っていたようですが、ある人の一言から、
広くいろいろな方に見てもらえる場所を作ろうと決め、
1985年に美術館をオープンさせました。

現在、同館の目の前には、新たな美術館が建設中。
2020年にオープン予定だそうで、さらに充実した内容となるようです。

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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「 才村啓 展 -光への憧憬2019- 」

   場 所  ギャラリー 一枚の繪 中央区銀座6-6-1 風月堂ビル3階
   電 話  03-3575-0123
   期 間  5月6日(月/祝)~5月18日(土)【日曜休み】
   時 間  11:00~18:30(最終日16時まで)

    これまでに訪れて感動を受けたヨーロッパや信州の風景画を中心に、
    静物画も含めた30数点を展示。<作家在廊日は6日~11日>


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F A X:(03)3561-5051
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