****************************************************************
 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2017年6月号
****************************************************************

汗ばむ陽気の日も増え、夏に向かって日ごとに季節が変化していくのを感じます。
入梅ももう間もなくですね。紫、青、ピンク、白と、色とりどりの紫陽花を
眺めながら歩くのも楽しいものです。
今月も風情ある素敵な展覧会を多数開催致します。ぜひ足をお運びください。

****************************************************************
◇◇ 『ギャラリー び~た』 2017年6月の展覧会情報 ◇◇


――――――――――――――――――――――――――――――――
 第 1 週
――――――――――――――――――――――――――――――――
●5月31日(水)~6月 6日(火)
  1階 『 兵庫哲郎 水彩画展 Uターンの風景 』
※6月4日(日)休館
6年前、故郷である佐渡市にUターン転居されました。
今展では佐渡の風景水彩画を中心に、帰郷後に描いた作品を展示。
風景に真摯に向かいあい、精緻に描くことがコンセプトです。
特に空気感を大切にされていて、水彩の特性をいかしながら
描いていらっしゃるとのこと。通常の水彩用紙に描いたものだけでなく、
佐渡の風景の情感を出すため、和紙に墨彩画風に描いた作品も展示されます。

【略歴】 1976年 多摩美術大学デザイン科 卒業
      2004年 千葉 市川市にて絵画教室を主宰

※ 初日は13時から始まります。最終日は15時で終了します。

――――――――――――――――――――――――――――――――
 第 2 週
――――――――――――――――――――――――――――――――
●6月 7日(水)~6月13日(火)
  1階 『 渺展 』
※11日(日)休館
蔡國華先生の金曜教室に通うメンバー13名による展覧会です。
「渺(びょう)」とは「水面の果てなく広がるさま」を表わします。
その名の通り、互いに良い刺激を受けながら、それぞれの感性や思考、
表現力などを深め、広げ、磨いてきた1年の実りが会場を彩ります。
風景・人物・静物などテーマも自由なら、油彩・水彩・パステルと
画材もとりどり。唯一のルールは20号という作品サイズで、
皆で決めた画布に個性豊かな世界が描きだされます。
恒例となったパレット型の小品にもご注目ください。


●6月 7日(水)~6月13日(火)
  B1 『 西房浩二と晩秋の南イタリアを描く 帰国展 』
※11日(日)休館
昨年の秋、西房浩二先生とともに南イタリアを旅したツアーの帰国展です。
イタリアの地図で見ると、長靴のかかと部分がブーリア州。
アドリア海に面した州の、可愛らしい港町や、丘陵にそびえる
白亜の町並みなどをスケッチしてこられました。
曇天でも日中に雨は無く、晴天にも恵まれた9日間。
日没の早さを惜しみながらも、それぞれが熱心に取材をして
完成させた力作が並びます。

※ 初日は13時から始まります。最終日は15時で終了します。

――――――――――――――――――――――――――――――――
 第 3 週
――――――――――――――――――――――――――――――――
●6月14日(水)~6月20日(火)
  1階 『 奥崎喜久男 第7回 油彩画作品展
                 日本の原風景を描く 』
※18日(日)休館
これまではヨーロッパ、特にイタリア、南仏、スペインなどの古い町や
村の風景を描いて来られましたが、ヨーロッパを訪れれば訪れるほど、
逆に日本の四季の美しさを再認識するようになったそう。
そこで今展では“日本の原風景を描く”をテーマにした油彩画を発表。
どうぞご期待ください。


●6月14日(水)~6月20日(火)
  B1 『 古澤孝 ペルーの旅 油彩展 』
※18日(日)休館
テーマを決めて、定期的に個展を開催している古澤さん。
今展では、インカ遺跡のマチュピチュ、ナスカの地上絵、
ティティカカ湖、ウマヨ湖、アンデス高原の少女たちなど、
ペルーの旅の思い出を油彩作品にされました。ぜひ足をお運びください。

※ 今展の開館時間は11時~17時です。最終日は16時で終了します。

――――――――――――――――――――――――――――――――
 第 4 週
――――――――――――――――――――――――――――――――
●6月21日(水)~6月27日(火)
  1階 『 第36回 野蒜会展 』
※25日(日)休館
大調和会委員だった井染道人氏により、1982年に発足した野蒜会。
36回目となる今展でも、海外・国内の風景、静物、人物など多彩な
モチーフが水彩で表現されています。
写実を主とする作風ながら、新たな表現も常に模索しているとのこと。
今展では20名の作品を展示予定です。

――――――――――――――――――――――――――――――――
 第 5 週
――――――――――――――――――――――――――――――――
●6月28日(水)~7月 4日(火)
  1階 『 石垣渉 水彩画展 』
※会期中無休
北海道で生まれ育った石垣さん。東京で初めての個展です。
自然の景色に心惹かれ、水彩で風景画を描かれています。
今回は北海道の風景画を中心に発表。雪景色は、時間帯によって
様々な色に変化するそう。ご自分の絵を通じて、
雪の色やフォルムなどの美しさを感じていただければ…とのこと。
この他、現場で描いたスケッチ、時間をかけて描いたタブロー、
水彩絵具の特徴をいかした淡彩画なども展示されます。

【略歴】 1979年 北海道生まれ。札幌市在住
      2005年 「石垣渉 水彩画教室」開講
      2016年 水彩連盟賞受賞。
     現 在    水彩連盟準会員。日本透明水彩会 所属

※ 最終日は15時で終了します。



 ☆掲載の案内ハガキをご覧になられたい方は・・・コチラ



上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)

7/ 6(木)~1階&B1 「絵手紙いずみの会 愛のかけはし展」

7/12(水)~1階     「市川道子 個展」

7/19(水)~1階     「越野由紀夫 透明水彩展」
         B1     「ホイアンを描く 帰国展」

7/26(水)~1階     「第1回 Vita展」


******************************************************************
『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
******************************************************************

◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 春の中部イタリア ぶらりぶらり 』


南関東の桜の花がほぼ散った4月18日から10日間、
「中部イタリアを描く旅」に出掛けた。

訪問地の中で一番北にあるソラーノはトスカーナ州の南端にあり、
Ω状の深い谷に囲まれたところで、谷に落ちそうな感じで建物が密集している。
村の高みにオルシ―二家の城を兼ねた邸宅があり、一部はホテルになっていた。
同地はイタリア語で「tufu」という比較的柔らかい凝灰岩の土地で、
水流に浸食されてできたという。

訪問日は日曜日で、村内は礼拝を終えたと思われる家族連れもチラホラ。
この村は景観に配慮してか、パラボラアンテナを茶色に塗ってあり
細かい配慮に好感が持てた。


今回5日も宿泊したボマルツォ。到着すると村はお祭りの準備で、
どの家にも国・州・地区の旗が飾られ、道路いっぱいに露店が出ていた。
交通規制もあり何となく慌ただしい雰囲気。

街と宿泊場所の途中に草競馬場があった。4月25日に行なわれる
“Anniversario della Liberazione d'Italia”(イタリア解放記念日)の
行事の1つか、鞍も鐙も無い手綱だけの裸馬を乗りまわす競馬「バリオ」が
地区対抗で実行されるという。予行演習を見学したが皆巧みな乗りっぷりにびっくり。

翌日、ツアー参加者の多くは日帰りで別の地域に出かけたが、
2人だけボマルツォに留まった方がいた。その方々によると、
村では大僧正らしい人も加わり、祭礼で着飾った村人たちによる
壮大で厳かな行列が見学できたとか。

滞在最終日の朝、村が朝霧に包まれた。
ローマから流れているテヴェレ川の谷に発生した朝霧が、
村まで上がってきて起こる現象で、
霧に浮かぶオルシ―二城の姿に皆夢中でシャッターを切った。


今回訪れた土地の中では一番南にあるスペルロンガは
「イタリアの最も美しい村々」にも選ばれている。

添乗員さんから、この街に、第2代ローマ皇帝ティベリウス帝の謎に満ちた
遺跡があるという話を聞き、どうしても見学したくなってしまった。
遺跡はホテルから約3km離れており、遺跡見学を望む女性2人と
添乗員さんと共に計4人で出発。遺跡は1957年に道路工事の途中で
たまたま発見されたのだとか。



洞窟内部に置かれていたとされる彫刻群(想像図)
ティベリウス帝が建立したという海辺の別荘は
土台部分が僅かに残っているのみ。
しかしその傍らには、宴を催したとされる
洞窟が現存している。

当時、洞窟には海水を湛えた大きな丸いプールの
周辺にギリシャ彫刻が置かれていたそうだ。
宴の途中、突然洞窟の天井が崩れてしまう。
奉公人の何人かは巻き込まれてしまったものの、
ティベリウス帝は危ういところで助かったとか。

別荘跡近くの考古学博物館には、洞窟内にあった彫刻の欠片を
根気良く繋ぎ合わせて復元したものが収容展示されている。

博物館では、先生と一緒に小学生の団体が
熱心に解説を聞いていた。
こうした光景はここに限らず各地で見られる。
子供に歴史を体験させるのに情熱を注いでいるのが
肌で感じ取れた。

展示品の中で最も迫力を感じたのは
博物館の一番奥にある彫刻で、
洞窟プール正面奥にあったと推察されるもの。

ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に基づいた、
1つ目の大怪物ポリフェーモ・Polifemo(ポリュペーモス)の目を、
オデュッセウスと仲間達が突き潰す場面を表現している。

まさに迫力満点の彫刻であった。


欠片から復元された彫刻




 田中 弘子

  『 隅田川ぶらり旅 続編 』


ひたひたとうねるように大きく湾曲して流れていく隅田川。
右手に千住大橋。左手に水神大橋が見える。ここは千住大川端公園。
京成関屋駅から徒歩5分の所にある水辺のテラス公園で、
ここから眺める蛇行する隅田川の景観は抜群だ。

川岸に僅かに残る葦が川風にそよぎ、水鳥が水面に飛び交っては
群をなして空高く舞い上がる。喧騒もなく閑かで、
雄大に流れゆく川の上空も広々としてみえる。
 

眼前に私の知らない橋が架かっている。千住汐入大橋と書いてある。
地元の人に聞くと新しい橋とのこと。ついでに向島百花園への道を尋ねると、
橋を渡って道なりに歩き、白鬚橋を渡るとすぐだと教えてくれた。

橋を渡るとそこは最近開発された大公園。都立白鬚西公園と書いてある。
水神の渡しとか、橋場の渡しとか、橋のない時代の船の渡し場が
この辺にあったらしい。紺色のシンプルなデザインの水神大橋を北に見て、
銀色の堂々とした白鬚橋を渡り、向島百花園に入った。
 
向島百花園は江戸時代に開園した花園。様々な草花が咲き乱れ、池もあり、
文人墨客の碑がたくさん建っている。江戸の人々が楽しんだ雰囲気が
伝わってくる由緒ある庭園だった。

近くの白鬚神社にお参りし、向島の街並みを歩いていると、
地元の女性に出会ったので東武伊勢崎線の東向島駅への道を尋ねた。
すると、浅草に行くのなら、すぐだから歩いて行けという。
櫻の名所として有名な向島の墨堤をとぼとぼと歩いた。
上に首都高速6号向島線があって、車が飛ぶように走っていく。


桜橋の袂に常夜燈というのを見つけた。高さが5mもある石造りの巨大な燈籠だ。
照明のない時代に真暗な道を照らし、渡し船などに位置を示す
燈台のような役目を果たしたという。

三囲神社、牛嶋神社、隅田公園を経て、赤く輝く吾妻橋に着いた。
外国からの観光客で賑わう浅草は活気に溢れていた。



歌川広重 『東都名所図会 隅田川渡しの図』(橋場の渡し)




 井上 綾

  『 雨あめ降れ降れ 』




『『大はしあたけの夕立』
歌川広重の浮世絵『大はしあたけの夕立』など、
日本には雨を題材にした作品が多く存在します。

西洋絵画では、傘を手にした人々や、煙る大気、
濡れた路面などを通して雨を表現したものが多いのに対し、
日本では降ってくる雨そのものを描写しようとしてきました。

勢いよく降る雨、ぽつりぽつりと池に波紋を描く雨など、描き方は様々。
霧雨、時雨、五月雨、驟雨など、降る季節や長さ、
強さによって雨を区別する言葉がたくさん生まれたことからも、
日本人が雨と共に生きてきたことがよく分かりますね。


そろそろ各地から入梅のニュースが届くころ。
出歩くには大変な時季ですが、
雨音に耳を傾けて、感性を磨く時間にしたいところです。


****************************************************************************

◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「画集刊行記念 塩谷亮 展 -瞬く間にひそむ叙情を求めて-」

  場 所  Bunkamura Gallery 渋谷区道玄坂2-24-1
  電 話  03-3477-9111
  期 間  6月2日(金)~6月13日(火) 【会期中無休】
  時 間  10:00~19:30

   品のある写実画が人気。7年ぶり、これまでの集大成といえる
   待望の個展です。今展では旧作から新作までの25点が展示されます。


「入江 観 展」

  場 所  日動画廊 中央区銀座5-3-16
  電 話  03-3571-2553
  期 間  6月8日(木)~6月21日(水) 【日曜休み】
  時 間  10:00~19:00(土11時~18時/最終日17時)

   女子美術大学名誉教授でもある入江氏。国内からヨーロッパまで、
   画家の目が捉えた自然豊かな風景画を展示。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ご意見・ご質問などは"vita@travelplan.co.jp"までお願いします。
────────────────────────────────
  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
電 話:(03)3561-5050
F A X:(03)3561-5051
H  P: http://www.travelplan.co.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━