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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2019年3月号
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冷たい空気がゆるみ、徐々に春の気配が感じられる日が増えてきました。
道端の草木も芽吹く準備を進めていることでしょう。
ギャラリーび~たでは、今月も素敵な展覧会が目白押しです。
皆さまのお越しをお待ちしております。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2019年3月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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2月27日(水)~3月 5日(火)
  1階 『 春崎幹太 水彩画展 ~出版記念作品展~ 』
※3月3日(日)休館
透明水彩の発色の美しさ、色の滲みやぼかしを生かした空気感あふれる
作風が魅力です。展覧会にあわせ、日貿出版社より技法作品集が刊行されます。
今展では書籍掲載作品を含め、カダケスやカルカッソンヌといった海外風景、
取材に訪れた日本各地の風景、静物を描いた作品など、
約40点の水彩画作品を展示予定。会場にて書籍も販売いたします。
ぜひ足をお運びください。

※ 最終日は15時で終了します。


2月27日(水)~3月 5日(火)
  B1 『 塩谷亮と描く イタリアスケッチ帰国展 』
※3月3日(日)休館
昨年10月に塩谷亮先生とイタリアを訪れたツアーの帰国展です。
イタリアで最も美しい村のひとつに選ばれている白亜の中世都市と、
カラフルな街並が美しい漁師の島に滞在。ツアー中、悪天候による
ハプニングもありましたが、各々熱心にスケッチをされました。
14名の力作をご覧ください。

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 第 2 週
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●3月 6日(水)~3月12日(火)
  1階 『 角地耕三・スペインの旅 水彩画展 』
※10日(日)休館
九谷焼の道、そして陶芸と向き合ってこられましたが、60歳で一区切り。
第2の人生は何に?と考えたとき、絵を描きたいという長年の思いを
叶えることにしたそう。絵を描くようになって10年が経ち、ここ数年は
海外へスケッチ旅行に出かけたり、地元・石川県で個展を開催したりされています。
焼物と絵はまったく違った世界ではあるものの、面白くて続いているとのこと。

東京で初めての開催となる今展では、主にスペイン(アルカラ・デル・フカル、
アルバラシン、ペドラサ)の風景を描いた水彩画を中心に、
長年親しんだ陶芸作品も展示。ぜひ足をお運びください。

※ 最終日は15時で終了します。


●3月 6日(水)~3月12日(火)
  B1 『 旅スケッチ画家 亀﨑敏郎と描く
         トスカーナの田舎村と小さなヴェニス帰国展 』
※10日(日)休館
昨年9月に“小さなヴェニス”と呼ばれる美しい港町キオッジャと、
ダ・ヴィンチの巨大壁画の舞台となったアンギアリに滞在し、
スケッチを楽しまれました。色とりどりの漁船が並ぶ小運河、
城壁に囲まれた中世の街並、トスカーナの平原など、美しい光景を
描きとめた作品が並びます。

※ 初日は13時から始まります。最終日は15時30分で終了します。

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 第 3 週
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3月13日(水)~3月19日(火)
  1階 『 第12回 街並を描く ちくしの会 スケッチ展 』
※17日(日)休館
12回目となる今展では「ちくしの会」メンバーに加え、「燦々会」の
メンバーも加わり、総勢19名の作品を展示。グループで同じ場所を
訪れて一緒に描くと、お互いに影響しあって似通った絵になりがちですが、
不思議と領域を侵すことなく個性豊かに描いていらっしゃるとのこと。

※ 最終日は15時で終了します。


3月13日(水)~3月19日(火)
  B1 『 万年筆画家・古山浩一とナポレオン生誕の島
                コルシカ島を描く 帰国展 』
※会期中無休
昨年9月末に、コルシカ島の中心部に位置する山岳都市や、
漁港でもありヨットハーバーでもある様々な顔を持つ港町に滞在されました。
万年筆画を中心に、多様な作品を展示いたします。

※ 日曜日もオープンいたします。最終日は15時30分で終了いたします。

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 第 4 週
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3月20日(水)~3月26日(火)
  1階 『 八久保卓爾 水彩展 さわやかな光の詩 』
※24日(日)休館
東京では2年ぶりの個展です。最近訪れた海外風景を中心に、国内風景、
静物等を含めた水彩作品約35点を展示予定。光を意識して描かれた作品は、
見ているだけで清々しい気持ちにさせてくれることでしょう。

※ 最終日は15時で終了します。


●3月20日(水)~3月26日(火)
  B1 『 西房浩二と晩秋のモレとヴェズレーを描く 帰国展 』
※24日(日)休館
昨年10月に西房先生とフランスのモレとヴェズレーを訪ねたツアーの帰国展です。
サンチャゴ巡礼出発点のヴェズレーは、麦畑と色づく木立の丘陵にそびえる
町の建物や、濃い霧雨にけむる大聖堂が印象的だったそう。

シスレーやピサロが愛した絵画の町・モレ、黒田清輝や浅井忠が虜になった
グレにも滞在。寒風吹きすさぶ張りつめた空気のロワン川の川辺で、
一心にスケッチする仲間の姿と、それを励ますかのようなダックの大合唱は、
今でも忘れられない思い出になっているとのこと。
晩秋(初冬?)ならではの野外スケッチを満喫した14名の力作をご覧ください。

※ 初日は13時から始まります。最終日は15時で終了します。


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 第 5 週
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3月27日(水)~4月 2日(火)
  1階 『 田崎まさのぶ 水彩画展
         -ヴェニスの旅を終えて・光と影の饗宴- 』
※3月31日(日)休館
独学で水彩画を始めた田崎さん。地元福岡での教室、スケッチツアーや
東京のカルチャースクールでの講師、昨年からは自身主宰の東京教室を
スタートされるなど、活躍の場を広げています。
今展では、2018年に訪れたヴェニスの風景画を主に展示。
現地で描いた作品や、帰国後に制作した作品が会場を彩ります。
光と影の印象的な世界をお楽しみください。

※ 最終日は15時で終了します。


●3月27日(水)~4月 2日(火)
  B1 『 田崎まさのぶと
         トスカーナとヴェニスを描く 帰国展 』
※3月31日(日)休館
昨年10月にイタリアを訪れたツアーの帰国展です。トスカーナでは、
ルネッサンス様式の町並みが世界遺産に登録されている丘上の町や、
遠くまで広がる丘陵などをスケッチ。次に訪れたヴェニスでは、
ニュースにもなった歴史的増水という予想外の出来事にも遭遇しましたが、
明るいメンバーのおかげで印象深い思い出のひとつになったそう。
12名の旅の記憶がつまった展覧会です。

※ 最終日は15時で終了します。



 ☆掲載の案内ハガキをご覧になりたい方は・・・コチラ


上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)


4月 3日(水)~ 1階 「彩月展」
            B1 「高野浩毅とポルトガルを描く」

4月10日(水)~ 1階 「近藤美津子・大谷千恵子 展」
            B1 「南西フランスを描く」

4月17日(水)~ 1階 「SPRING‘19」

4月24日(水)~ 1階 「蒲生俊紀 水彩画展」
            B1 「蒲生俊紀とスペインを描く」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 新宿御苑 』


読みたい本でもないかと地元の図書館に出かけたら、新宿区立新宿歴史博物館で
『特別展 新宿御苑 皇室庭園の時代』が2月3日まで開催されていると
ボードに掲示されていた。さっそく四谷駅から10分強の同館に出かけてみた。

本展は会場となっている新宿歴史博物館の開館30周年記念展で、
宮内庁公文書館と共催のため宮内庁所有の資料が多数出品されており、
自館の資料約50点の倍にあたる約100点が展示されていた。

展覧会は前史から始まって6部構成。植物御苑、植物御苑と鴨場、
皇室庭園時代、御苑を巡る人・モノ・街、最後に図面と写真から見る新宿御苑、
という構成であった。

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新宿御苑は江戸時代の信濃高遠藩・内藤家の下屋敷があったところである。
明治に入り、内藤家の邸宅地と周辺地計17万8千坪(59ヘクタール)を
購入した大蔵省は、明治5年(1872年)に牧畜園芸の改良を目的として
「内藤新宿試験場」を設け、翌年、業務は大久保利通を内務卿とする
内務省の勧業寮に引き継がれた。場内には牧畜、樹芸、農事修学所、製茶、
農具、農学など複数の課が発足し、勧業寮新宿支庁が置かれた。

その目的は、「広く内外の植物を集めて、その効用、栽培の良否適否、
害虫駆除の方法などを研究し、良種子を輸入し、各府県に分って試験させ、
民間にも希望があれば分ける」としており、国家規模での農業技術行政の
取り組みが行われていた。

明治7年に試験場内に農業博物館が完成し、種子や材木の見本、肥料、紙、
骨格標本、鉱物、土壌、また、農業や動植物などに関する書籍や辞書のほか、
音楽書なども幅広く収集。場内には2000種以上もの植物が生育し、
分類見本園も計画されていたとか。

明治8年に試作した外国果樹が結実し、選抜した優良品種を各地に送り出した。

当時の試験場の畑は水田、穀物畑、蔬菜園など7園に分かれていて、明治10年には
栽培植物数は3000種超え。同年に110㎡の西洋式温室が完成し、明治4年に
設置された開拓使青山試験場の温室とともに、日本の西洋温室の先駆けとなった。


明治12年(1879年)に新宿植物御苑が開設され、宮内省(現在の宮内庁)の
管理になった。第二次世界大戦後は一般に公開され、現在は環境省の管轄になり、
大都会の格好のオアシスとして多くの人に親しまれているのは皆さまご存知の通り。

現在の新宿御苑は約58ヘクタールのスペースに「日本庭園」、
「イギリス風景式庭園」、「フランス式整形庭園」を組み合わせてあり、
樹木の本数は1万本を超えるとか。日本さくら名所100選に選定されており、
65種・約1300本の桜が植えられている。
開花の早いソメイヨシノから、開花の遅い八重桜まで長期間鑑賞できるため、
春には大勢の観光客に愛でられている。

多くの温室植物を集めた大型温室は1958年に完成し、当時としては
東洋一の規模であったそうだ。2007年に建て替えのため閉館し、
2012年11月にリニューアルオープンした。
 

新宿御苑の歴史を顧みると、明治の西洋に追いつけ追い越せの意欲が
ひしひしと伝わって来る。あの太平洋戦争では、1945年5月の空襲で
御苑も多大な被害を受けたが、幸いなことに旧洋館御休所と旧御涼亭(台湾閣)は
無被害であった。現在は都会のオアシスとして安らぎを与えてくれるが、
どうかこの都会の中の緑豊かな環境がいつまでも平和で継続してくれることを望みたい。



 井上 綾

  『 地獄の門 』


イタリアの詩人、ダンテ・アリギエーリの記した抒情詩『神曲』に登場する、
地獄への入口として有名な「地獄の門」。
“この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ”という一文は有名ですね。
また、この詩をテーマにオーギュスト・ロダンが制作した作品も、
日本人にとってはお馴染みです。

芸術の世界だけの話かと思っていたのですが、先日、スーツケースをめぐる
不思議なめぐりあわせを描いた小説を読んでいたところ、
「地獄の門」と呼ばれる場所が実際にあることを知りました。

場所はトルクメニスタン。中央アジア南西部に位置し、イランやウズベキスタン、
カザフスタン、アフガニスタンと隣接する国です。豊富な天然資源を
有しているのですが、そのことが「地獄の門」誕生のキッカケとなりました。


1971年、旧ソ連の石油地質学者団がトルクメニスタンのダルヴァザにある
砂漠で調査をスタート。油田調査の過程で天然ガスの存在に気付いた彼らは、
さっそく掘削を開始!…しようとしたところ、どうやら掘削作業を
しようとした場所の下は天然ガスが充満した空洞になっていたようで、
大規模な陥没が起きてしまいました。

掘削装置も飲み込みながら地面が崩れ落ちた結果、直径60m、深さ20mとも
いわれる巨大なクレーターが誕生しました。幸いにも死傷者は出なかったようですが、
突如として出来上がったクレーターは、それだけでも十分、迫力ある光景です。
しかし、この段階ではまだ本当の「地獄の門」ではありませんでした。

この場所に埋蔵されていた天然ガスはメタンガスでした。無色・無臭で
毒性もありませんが、とても爆発しやすいという特性を持っています。
クレーターから放出されるメタンガスをそのままにすれば、
地元の人々や環境に影響を与えてしまう…。そう考えた学者団の人々は、
クレーターに火をつけて、中にあるガスを燃やし尽くそうと考えました。
そしてクレーターに火を投入したのです。

当初、数週間で燃え尽きるだろうと思われていたメタンガスですが、
学者団の予想をはるかに上回る量が埋蔵されていたようで、
48年経った今でも轟々と燃え続ける結果に…。まさに大誤算ですね。


砂漠の中、突如現れる大地にぽっかりと開いた巨大な穴と絶えず燃え盛る炎は、
「地獄の門」と呼ぶに相応しい光景です。日暮れから夜明けにかけては
なおさら神秘的だとか。
ダンテやロダンの作り出した「地獄」は、生前の罪によって罰せられる
人々の姿が痛々しくてあまり近寄りたくありませんが、
こんな絶景の「地獄」なら、ちょっと覗いてみたい気がしませんか?


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「 理平さん ありがとう展 」

   場 所  ギャラリーくぼた6階 中央区京橋2-7-11
   電 話  090-1550-3223(アートモービルやま)
   期 間  3月11日(月)~3月17日(日)【会期中無休】
   時 間  11:00~18:00(最終日は15時まで)

    日本水彩画会に所属し、楽器奏者を描いた作品などでファンの多かった
    小野里理平さん。故人を偲び、作品展が開催されます。


「 田村正樹 水彩画個展 」

   場 所  曼珠苑ギャラリー 東京都調布市深大寺元町5-9-5
   電 話  042-487-7043
   期 間  3月7日(木)~3月12日(火)【会期中無休】
   時 間  11:00~17:00

    昨年取材したフランスのブルゴーニュ地方の風景画を中心に展示。
    心をホッとさせてくれるような優しい色彩が魅力です。


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  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
電 話:(03)3561-5050
F A X:(03)3561-5051
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