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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2020年3月号
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冷たい空気がゆるみ、徐々に春の気配が感じられる日が増えてきました。
日々気がかりなニュースが流れ、ご心配なさっている方も多いと存じますが、
皆さまのお心に少しでも元気をお届けできれば幸いです。

なお今後の展覧会に関して、状況に応じて予定変更等が起きる可能性も
ございます。最新情報につきましてはギャラリーのHPをご確認いただくか、
お問合せくださいませ。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2020年3月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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2月26日(水)~3月 3日(火)
  1階 【 臨時休廊 】

『 波多野成正 水彩画展 』を予定しておりましたが、
作家さんのご意向により開催を見送ることとなりました。
あしからずご了承くださいませ。


2月26日(水)~3月 3日(火)
  B1 『 モロッコの光と影を描く 帰国展 』

※3月1日(日)休み
悠久の時の流れを感じさせる世界遺産や雄大な自然などが、
訪れる人々を魅了するモロッコ。
昨秋のツアーでは趣の異なる3つの町を巡りました。
迷路のように入り組んだ路地、独特の芸術文化、要塞村の存在感など、
この国ならではのエキゾチックな魅力が画面から伝わってくることでしょう。
※ 初日は13時に始まります。最終日は15時で終了します。

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 第 2 週
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●3月 4日(水)~3月10日(火)
  1階 【 臨時休廊 】
『平澤薫 水彩画展』を予定しておりましたが、
作家さんのご意向により開催を見送ることとなりました。
あしからずご了承くださいませ。


●3月 4日(水)~3月10日(火)
  B1 『 万年筆画家・古山浩一と
         古代エトルリア起源の村々を描く 帰国展 』
※会期中無休
昨秋、古山先生とイタリアを旅したツアーの帰国展です。
エトルリアとは、紀元前8世紀から紀元前1世紀ごろに
イタリア半島中部にあった都市国家群のこと。
ツアーでは、高い文明を持ったエトルリアに起源をもつ城塞都市に5連泊。
近隣の村への日帰りスケッチや立ち寄りスケッチも重ねながら、
精力的に取材をされました。万年筆画を中心に、見ごたえある作品が並びます。
※ 日曜日も含め開催いたします。最終日は15時30分で終了します。

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 第 3 週
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●3月11日(水)~3月17日(火)
  1階 『 横岡 匠 水彩画展 』
※会期中無休
ゲームソフトや科学雑誌等のイラストを、主にエアーブラシやデジタルで
描いていたという横岡さん。6年前から水彩画を始め、地元の散歩道といった
生活感溢れる身近な風景、人物、動物、植物等を描いています。
マスキング技法を駆使し、透明水彩の美しい色彩、光や影、
質感などを大切にしながら、リアルに描き上げた作品約40点を展示されます。
※ 最終日は15時30分で終了します。

【略歴】 1949年 香川県高松市生まれ。
      1967年 高松工芸高等学校デザイン科卒。
      千葉市いなげ市民ギャラリー、日本橋ちばぎんひまわりギャラリー等で
      9回の個展開催。


●3月11日(水)~3月17日(火)
  B1 『 大坂由里 水彩画展 』
※会期中無休
水彩画を描き始めて20年。横浜では数回の個展を開催されていますが、
東京では初めての個展となります。昨年5月、水彩画家の青木美和先生と
ともに南西フランスを訪ねるスケッチツアーに参加。 
訪れた村々を現場で描いた作品や、描き切れなかった景色を写真に収め、
帰国してから描いた作品などを展示されます。
今展では水彩画のほか、独自に調合したカラーインクを使ったペン画も
あわせて発表。生き生きとしたタッチが魅力的です。
※ 初日は13時から始まります。

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 第 4 週
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●3月18日(水)~3月24日(火)
  1階 『 大口かつみ 水彩画展 』
※会期中無休
とにかく楽しんで描きたい!興味を持ったら即実行!をモットーに
制作されていらっしゃいます。その言葉どおり、今展は『黒と白』をテーマとし、
墨と絵の具のコラボをしてみたり、印刷紙に絵をおこしてみたり、
廃材を使ってみたり、仕上げに絵を焼いてみたりと、
随所に「えあそび」が見られます。
見ていただいた方々にも楽しさが伝われば…とのこと。

かつては絵に関して何もしていなかったそうですが、透明水彩と出会い
どんどん好きになり、今では2年に一度の4人展と個展、
そして毎年開催するグランフロントサロン展など、
発表する楽しさも知ることができたそう。
会場全体から楽しさとエネルギーを感じられることでしょう。
※ 最終日は15時で終了します。


●3月18日(水)~3月24日(火)
  B1 『 小野月世と葡萄畑が色づく頃の美しい村を描く 帰国展 』
※20日(金/祝)・22日(日)休み
昨年10月、小野先生とフランスを訪れたツアーの帰国展です。
初めに訪れたのは中世の小都市といった風情のワインの街。
美しい渓谷の入口にあり、葡萄畑に囲まれた絵のように美しい町で、
古い苔むした石造りの小さな橋がかかる川や、町のすぐ傍にせまる
葡萄畑などをスケッチされました。
次に訪れたリクヴィルは『フランスの最も美しい村』にも認定されている、
城壁に囲まれた小さな町。16世紀以来という歴史的な建築物など、
特徴的な街並を思い思いに描いてこられました。
※ 初日は13時から始まります。
   祝日・日曜日ともにお休みです。


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 第 5 週
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●3月25日(水)~3月31日(火)
  1階 『 大木宏高 水彩画展 -光と影を求めて- 』
※会期中無休
水彩画との出会いから10年。光と影を追い求め夢中で描いてこられました。
10年の節目に、多くの方に作品を見ていただく場として
個展を開催されることとなりました。
本展では、スケッチ旅行で訪れたクロアチアとボスニアヘルツェゴビナ、
イタリアのプロチダ島と美しい村々、そして日本の印象深かった風景をモチーフに制作。
加えて、出張で訪れたニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドンの風景を
描いた作品や、ご自身の絵の原点とおっしゃる静物画もあわせて展示されます。
※ 今展の開館時間は11時~17時です。


●3月25日(水)~3月31日(火)
  B1 『 茅野吉孝とスペインを描く 帰国展 』

※29日(日)休み
昨年10月、茅野吉孝先生と11日間かけてスペインを旅した
メンバーによる帰国展です。
水辺の木々が美しいアルカラ・デル・フカルは、断崖に民家が連なる小さな町。
続いて4連泊した山岳都市・アルバラシンは、古い建築様式の“歪んだ家”、
台地の頂から見る城壁跡や旧市街の塔、屋根の面白さに、スケッチ熱が高まったとのこと。
その後、世界遺産になっているトレドへ移動し、川を隔てた丘の上から
街の全景に向き合ったり、エル・グレコ美術館を訪れたりと、
思い思いに取材をされました。
14名の思い出が結実した油彩画・水彩画、約30点を展示いたします。


 ☆掲載の案内ハガキをご覧になりたい方は・・・コチラ


上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)


4月 1日(水)~1階    「半谷良男 水彩画展」
           B1    「トスカーナの美しい町 帰国展」

4月 8日(水)~1階    「火曜会展」
           B1    「田村正樹とフランスを描く帰国展」

4月15日(水)~1階&B1 「中井桂子 個展」

4月22日(水)~1階    「右近としこ 透明水彩画展」
           B1    「右近としことスロヴェニア帰国展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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【修繕工事のお知らせ】

ただいま、ギャラリーび~たの入っている京橋富士ビルにおきまして、
外壁やエントランス部分等の修繕を行なっております。
工事期間中は、ビル周囲に足場と飛散防止ネットが設置され、
作業に伴う音・振動などが発生する場合がございます。

ギャラリーをご利用いただく皆さまにはご不便をおかけいたしますが、
何卒ご理解いただきたく、お願い申し上げます。

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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 ムジナモ 』


現在入居している施設の図書室は、高齢者にとっつきやすい大判の
グラフィック系のものが多いのに、ちょっと異質なものが置いてあった。
あの植物学者・牧野富太郎著『なぜ花は匂うか』である。その4節目に
10ページに及ぶ「世界的の奇品 ムジナモを日本で発見す」という項目があった。

「ムジナモ」というこの植物は食虫植物で、細長い茎を中心とし、
捕虫葉が風車のように放射状に輪生している。
英名はWaterwheel plant(水車草)だそうだが、「ムジナモ」という和名は、
その形がムジナの尾を連想することから付けられたそうだ。

この植物が発見されたのは17世紀末のインド。
南北アメリカ以外の土地に点在することが知られているが、
自生地の多くで近代化に伴う水質汚濁や開発などにより絶滅しているという。

過去を辿るとイギリスやシベリア等から花粉や種子の化石が発見されており、
氷河期以前に熱帯から北へと分布を広げたと考えられている。
一時、埼玉県にある寳蔵時沼が「ムジナモ最後の自生地」といわれた時期もあったとか。


日本では1890年に江戸川河川敷の用水池で、牧野富太郎により発見された。
柳の木にもたれて、ふと水面を覗き込んだら、そこに浮遊していたのを見つけたのだそうだ。
同年11月発行の『植物学雑誌』に「ムジナモ」の和名で発表され、
翌年には花の解剖図が描かれた。

開花が見られなかったヨーロッパで注目され、牧野の名は世界的に広まったが、
同僚の妬みなどで東京帝国大学理学部植物学教室への出入りが禁じられたとか。


牧野富太郎は1862年5月22日生まれ(1957年1月18日死去)。
高知県出身で『日本の植物学の父』と言われ、多数の新種を発見・命名した
近代植物分類学の権威である。その研究成果は、50万点にも上る標本や観察記録、
『牧野日本植物図鑑』に代表される多数の著作として残っている。

小学校中退でありながら理学博士の学位も得て、生まれた日は「植物学の日」に制定された。
50歳~77歳(1912年~1939年)まで、東京帝国大学理科大学講師を務めていた。
この間、学歴を持たず、権威を理解しない牧野に対し、学内から何度も圧力があったが、
結局牧野は帝大に必要な人材とされ、助手時代を含めて計47年間、大学に留任している。

1927年には、65歳で東京帝国大学から理学博士の学位も受けている。

退官後の1940年、78歳で研究の集大成である『牧野日本植物図鑑』を刊行した。
この本は改訂を重ねながら現在も販売されている。

また、1950年に日本学士院会員に選ばれ、翌年(89歳)には
第1回 文化功労者の対象者となり、1953年には91歳で
東京都名誉都民に選定されるなど、枚挙に暇がない。


植物だけではなく鉱物や音楽にも興味を持ち、音楽は自ら指揮を取り、
郷里の音楽教育の振興にも尽力したそうだ。

まさにマルチの才能と強固な意志、こんな人になりたかったのだが…、ああ、溜息。




 田中 弘子

  『 北欧の画家 ヴィルヘルム・ハマスホイ 』


青味を帯びた灰色の壁の前に佇む女性。壁にかけられた絵の下辺りから
ほのかな光が女性の右肩の下の方の壁へと流れています。
ピアノの上に置かれた陶器、まるで絵のモチーフになる為につくられたような存在感。
やわらかに髪を結いあげた女性のうなじ。
 
『背を向けた若い女性のいる室内』-この絵の作者は、デンマークの画家、
ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864年~1916年)です。

3月26日まで、東京都美術館で開催されている『ハマスホイとデンマーク絵画』展を
見に行ってきました。ハマスホイの他の画家の作品もあり、久しぶりに強い刺激を受けました。

ハマスホイはデンマークのコペンハーゲンに生まれ、肖像画、風景画、
人物画を描いていましたが、1890年ごろから室内を多く描くようになりました。

友人の画家、ピーダ・イルステズの妹イーダと結婚したハマスホイは
多くの作品に彼女をモデルとして描いています。38歳のイーダを描いた
『イーダ・ハマスホイの肖像』は、病気になり入院生活をしていた彼女が
回復して家に帰り、コーヒーを飲んでくつろいでいる姿をありのままに描いています。

白いコーヒーカップを前にした手もとの表現には、
何気ない日常生活の幸福感がにじみ出ていました。


人のいない室内を描いた作品も多くあり、『カード、テーブルと鉢植えのある室内、
ブレズゲーゼ25番地』は眼がすいこまれていくような作品でした。
ピアノやテーブル等、室内に描かれたものすべてが、まるで命をふき込まれたように
そこに存在している-それは作者の愛情が注ぎ込まれているからでしょうか。

白、灰、黒、褐色などの色数の少ない色彩、水平線と垂直線で構成された構図、
室内に注ぎ込まれた微妙な光。静寂な雰囲気に包まれた彼の室内画は実に独特な作風でした。


「私はかねてより、古い部屋には、たとえそこに誰もいなかったとしても、
独特の美しさがあると思っています。あるいは、まさに誰もいないときこそ、
それは美しいのかもしれません」  (ヴィルヘルム・ハマスホイの言葉)


 ☆「ハマスホイとデンマーク絵画」のwebサイトは・・・コチラ


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「 塩谷亮 展 - 劉生の眼、私の眼 」

   場 所  Gallery Suchi 日本橋茅場町2-17-13 第二井上ビル
   電 話  03-6661-6393
   期 間  3月7日(土)~3月21日(土)【日・月・祝日 休み】
   時 間  12:00~18:00(詳細は会場へお問合せください)

   NHK日曜美術館「異端児、駆け抜ける!岸田劉生」で劉生の表現を検証。
   番組内で制作した油彩画、ドローイング、未発表のデッサンを加え、
   劉生と相対して生まれた新作を展示。


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  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
電 話:(03)3561-5050
F A X:(03)3561-5051
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