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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2018年5月号
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新緑がキラキラと美しい季節になりました。
日に日に繁っていく若葉を見るのが楽しい今日この頃。あたたかな陽気に
誘われて、屋外スケッチや展覧会まわりなどにも出かけたくなりますね。
ギャラリーび~たでは、5月もステキな展覧会を開催して皆さまのお越しを
お待ちしています!

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2018年5月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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※ 5月2日(水)~5月8日(火)はお休みとさせて頂きます。

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 第 2 週
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●5月 9日(水)~5月15日(火)
  1階 『 上垣内 清人 透明水彩画展 -光を求めて- 』
※13日(日)休館
近年訪れたイタリア、スペイン、フランスの風景を中心に、国内外の風景画
40点を展示いたします。表現したいのは、光と影のコントラスト。
晴れた日の強い陰影だけでなく、雨や雪の日、夕景や夜景の折に見える
特有の光と影にも魅力を感じ、絵筆を取っているとのこと。

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 第 3 週
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5月16日(水)~5月22日(火)
  1階 『 K2展 川上是明・小岩雅行 』
※会期中無休
川上是明さん、小岩雅行さんの二人の名前に共通する頭文字を取って名付けたK2展。
隔年で展覧会を開催されています。
川上さんは人物をテーマにアクリル画を描いていらっしゃいます。
小岩さんは、油彩で描いた風景画の大作と“心象ロードシリーズ”の小品を展示。
お二人の力作をぜひご覧ください。

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 第 4 週
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5月23日(水)~5月29日(火)
  1階 『 絵を楽しむ4人展 』
※会期中無休
慣れないことに戸惑いながらも、初めての4人展を開催したのは2014年のこと。
以来、作品を描きためては隔年で発表を続け、今展で3回目を迎えます。

年齢差のある4人が心をひとつにできるのは、何よりも絵が好きで、
絵が描けることに感謝をする共通の気持ちがあるから。油彩、水彩、ガッシュ、
万年筆と、表現方法は各々違いますが、絵を仕上げる楽しみは4人とも同じ。
一喜一憂しながら描きあげているそうです。
作品をご覧になった方から「絵が若い」と言われることも多いとか。
今展もやる気十分の気構えが伝わる力作が並びます。

※ 初日は13時から始まります。

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 第 5 週
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5月30日(水)~6月 5日(火)
  1階 『 六部純  絵画展 -空気を映す- 』
※6月3日(日)休館
フランス、イタリアなどの海外風景や身近な街の風景、人物、動物などを
描いた作品、約40点を発表されます。
これまでの展覧会では、柔らかな色彩に溢れた水彩画を中心に展示されていましたが、
今回は木炭画やペン画など、モノクロ作品も多く展示予定です。
自由に素直に感じたままに、その人や物や風景の“空気”を表現したいとのこと。

【略歴】 1960年生まれ 東京都出身
      学生時代~20代漫画家を目指す。(佳作ほか受賞)
      その後 絵画に興味が向き転向。現在は個展を中心に活動中。



 ☆掲載の案内ハガキをご覧になりたい方は・・・コチラ


上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)

6月 6日(水)~1階  「渺展」

6月13日(水)~1階  「小林啓子 水彩画展」
           B1  「古澤孝 油彩展」

6月20日(水)~1階  「野蒜会展」

6月27日(水)~1階  「宋惟虹 個展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 はけの森美術館 』


「小金井市立はけの森美術館」で『所蔵作品展 没後50年
中村研一の制作 ~日常風景とともに』という展覧会が開催されているとの
新聞記事を見て出かけてみた。

武蔵野地方には、高さ数m~数10mほどの崖が連なった「国分寺崖線」と
呼ばれる地域がある。この崖線のことを、武蔵野地方の方言で「はけ」と
呼ぶのだという。武蔵小金井駅から小金井街道を進みしばらく行くと、
斜面がにわかに大木の林になっていく。
その大木に守られた約1000坪の傾斜地が「はけの森」であった。


中村研一は、住友鉱山技師長・中村啓二郎の長男として1895年に福岡で生まれた。
画家の道を父に反対されるが、洋画家・鹿子木孟郎に説得してもらい、
1915年に東京美術学校へ入学を果たす。
親に建ててもらった代々木初台の自宅から上野まで人力車で通学していたので、
学校の門衛に先生と間違われたという逸話も残っている。

研一はめきめきと力をつけ、1919年の光風会展に初入選。20年には帝展に初入選、
翌年には帝展特選を受賞し、帝展無鑑査となる。1923年にパリに留学。
1927年にサロンドートンヌ会員になり、翌年帰国した。

滞欧時の作品『裸体』が帝展で特選となり、翌年に発表した『若き日』も
特選を獲り連続受賞となった。このころ、初台で見初めた12歳若い富子さん
(父は戦艦三笠の艦長とか)と結婚。1930年には『弟妹集う』が
帝国美術院賞を受賞し、36歳で帝展の審査員に指名された。

多くの画家と同様、太平洋戦争中は国策に沿い、作戦記録画『コタ・バル』
(東京国立近代美術館蔵)など17点の戦争画を描いている。


1945年、東京大空襲により代々木にあった家とアトリエが全焼、
絵もすべて消失してしまう。(中村夫妻は茨城に疎開していて無事であった)

その後、妻・富子さんの友人の紹介で小金井の土地1000坪を取得。
アトリエや住まい、茶室の設計は、画家や彫刻家の家を多く設計した
建築家・佐藤秀三氏の手によるもので1959年に完成した。

現在、はけの森周辺は住宅地になっているが、もとは山葵田もあったほど
湧水が豊富な場所で、雑木林と畑が連なった武蔵野らしい土地だったそうだ。
この地に移住した研一は、多くの文化人や周辺の住人たちと分け隔てなく付き合い、
人気者であったようだ。


長年にわたり研一の絵のモデルを務めていた馬目世母子さんという方がいる。
馬目さんは研一の死後、富子夫人から請われて居宅に一緒に住み、その後、
「中村研一記念美術館」の理事長秘書も務めた人物である。彼女によると、
研一は行儀に厳しいが気配り抜群の人で、多くの人に慕われていたという。

そんな性格によるのか、交流のあった人物として、総理も務めた佐藤栄作、
帝人の社長で美術収集家・大屋晋三、美術界からは藤島武二、岡田三郎助、
藤田嗣治、安井曾太郎、東郷青児、朝倉文夫、北村西望などの名前があがり、
文学者であれば武者小路実篤、川端康成、井上靖など枚挙に暇がない。
多くの政治家や実業家に請われて肖像画も描いている。



居宅(左)と茶室(右)のスケッチ


研一は1967年、72歳で逝去。

彼の作品を守り続けてきた富子さんが、
1989年「中村研一記念美術館」を開館した。
後に小金井市に寄贈され、
2006年「中村研一記念はけの森美術館」としてオープン。

アトリエは美術館オープン時に撤去されたが、
茶室と住まいは北の斜面に移築された。

かつての居宅は、美術館付属施設
「musashinoはけの森カフェ」として活用されている。

緑に包まれた雰囲気で味わうケーキやコーヒーは
心に安らぎを与えてくれる存在であった。



 八田 直子

  『 新緑の箱根 』

四月中旬、箱根周辺をドライブし、芦ノ湖畔の箱根神社を訪ねました。
箱根の山々は前日の大雨に洗われた新緑が生き生きと枝葉を伸ばし、
こんなに緑の種類があるのかと思うほど。そして山桜、枝垂れ桜、
ミツバツツジ、馬酔木など満開の花が彩りを添えていました。

開運のパワースポットとして人気の箱根神社は、奈良時代の757年に
万巻上人(まんがんしょうにん)により創建されたそうで、参道には
樹齢約1200年といわれる杉の巨木がたくさんあり、とても荘厳な雰囲気。

鳥居の前には、坂上田村麻呂が801年に奥州平定に向かう際に表矢を献上して
戦勝を祈願したという矢立の杉、また境内には、源頼朝が御台所政子の安産を祈願した
安産杉がそびえ、曽我兄弟を祀った社もあり、実に歴史を感じる神社です。


そして箱根七福神も祀られ、その中の弁財天社の横に何やら巨大な流木のような物が
展示されていました。池越しでちょっと見づらいのですが、立て札を読むと
「けけら木」(目代木/計計良記と訓む)とのこと。先年、夏の湖水祭・例大祭の翌日に
台風で芦ノ湖が荒れ、浮遊したものだそうです。

そう言えばNHKのブラタモリでやっていました。芦ノ湖の中には湖底木があるのだと。

太古の昔、巨大地震で陸上から芦ノ湖の底に地滑りした樹木の化石だそうです。
湖底には万巻上人が、芦ノ湖で暴れ人々を苦しめていた九頭龍を調伏して繋いだ
栴檀伽羅木(せんだんきゃらぼく)、錫杖木(しゃくじょうすぎ)、故杉、
影向杉(ようごうすぎ)があり、芦ノ湖の五名木と呼ばれているとのこと。

繋がれた九頭龍は、その後、龍神様となって九頭龍神社に祀られ守り神となりました。
今では恋愛成就や縁結びのご利益ありと、若い女性に人気ですね。
本宮は少し離れた所にありますが、新宮が箱根神社本殿のすぐ右横に造られており、
お詣りすることができます。

手水場の九つの龍の口から流れ出る水は境内より湧き出た龍神水で、
掌に受け口を漱ぐと一切の不浄を清めてくれるそうです。
私の心の不浄もきっと清まったはず(?)です!





 井上 綾

  『 大切なホコリ 』

誇り、ではなくホコリ。
塵やダストとも呼ばれるあのホコリが、とても大切にされる現場があります。
それは仏像修復をはじめとする、文化財修復の現場です。

修復の現場では、「掃除や解体作業の際などに仏像から出た(払った)ホコリはすべて保管する」
というルールがあり、「塵ひとつであろうと持ち主に返却する」のが基本姿勢なのだとか。

通常はゴミとして扱われることが多いため、そんなものまで返すの?と思ってしまうものですが、
このルールには“文化財の価値を修理者が判断しない”という精神が根幹にあるのだそうです。

ひょっとしたら、そのホコリの中に仏像に関わる重大な秘密が隠れている…という
可能性もありますし、他人からすればゴミのよう見えても、持ち主にとっては大切なものだった、
という場合もありえます。修理する側が勝手に判断し廃棄してしまうことは、
そんな危険性をはらんでいます。

とはいえ、仏像の持ち主へ実際にホコリを返すと、不思議そうな顔をされることも多いそう。
大切そうにホコリを渡されたら、ほとんどの方はビックリしますよね。 


ちなみにこのホコリ、仏像修復においてとても重要な役割を果たしています。
修理のため仏像の一部を新補する(新しく造る)と、どうしてもそこだけ変に目立ってしまうもの。
修復士の方々も、新しい部分と古い部分が馴染むよう熟練の技を用いるそうですが、
やはり限界はあるようです。その時、この「もともとその仏像にたまっていたホコリ」を
パラパラと振りかけると、不思議と新旧が馴染み、修復箇所が分からなくなるのだとか。

この「もともとあったホコリ」というのがポイントで、ひとくちにホコリと言っても、
仏像が置かれていた環境によってそれぞれ違いがあって、
お堂内で火を燃やすところでは煤ボコリが、人の出入りが多い場所に置いてある仏像には
砂ボコリがたまる傾向があります。ひとつとして同じホコリは無いと言えるでしょう。

だからこそ、もともとその仏像にたまっていたホコリでないといけないのです。
ホコリだからと無碍にしてはいけませんね。

次に仏像を間近で見る機会があれば、修復された跡がないか、どんなホコリが
ついているのか、ぜひ皆さまも着目してみてください。


 【参考文献】
   『壊れても仏像 文化財修復のはなし』 飯泉太子宗 著


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◇◇  2018 Vita展 作品募集  ◇◇


昨年ご好評をいただいたギャラリー主催のグループ展「Vita展」を、
今年も開催いたします。現在、ご出展いただける方を募集中!
今回は2会期での開催を予定しております。

今回の募集テーマは<挑戦>です。新たな表現、初めて描くモチーフ、
チャレンジする姿を描いた作品など、<挑戦>というテーマをどう解釈し、
どのように表現するかは自由です。油彩、水彩、パステル、日本画など、
画材は問いません。どなたでもご出展可能です。

ご出展いただける方は、電話・FAX・Eメールにて
「トラベルプラン/ギャラリーび~た」までお問い合わせください。
(展示可能な点数に達した段階で締め切らせていただきます。あらかじめご了承ください)


 会期①:8月15日(水)~8月21日(火)
 会期②:8月29日(水)~9月 4日(火)

 点数:お1人3点まで。大きさは10号まで。
 会費:1点につき6000円、2点目以降は1点ごとに1000円割引


 ☆募集要項の詳細は・・・コチラ


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「 福井爽人 展 彩りのページⅢ 」

   場 所  ナカジマアート 中央区銀座5-5-9 アベビル3階
   電 話  03-3574-6008
   期 間  5月10日(木)~5月23日(水)【会期中無休】
   時 間  11:00~18:30

    日本画の大家でありながら、パステル作品も好んで制作されている同氏。
    今展では日本、イタリア、フランスなど旅した際の思いを、
    10余点のパステル画に込めています。



「 古澤洋子 日本画展 -楽園- 」

   場 所  MDPギャラリー 目黒区青葉台1-14-18
   電 話  03-3462-0682
   期 間  5月18日(金)~6月2日(土)【日・月・祝日休廊】
   時 間  11:00~19:00(最終日は18時まで)

    平穏な暮らしができる幸せを「楽園」とし、人間や魚、花が
    楽園に生きる様を表現。新作を含め20余点が展示されます。


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ご意見・ご質問などは"vita@travelplan.co.jp"までお願いします。
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  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
電 話:(03)3561-5050
F A X:(03)3561-5051
H  P: http://www.travelplan.co.jp/

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