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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2017年11月号
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朝晩の気温が低くなり、温かい飲み物や洋服についつい目がいく今日この頃。
雨続きだった天気も一段落し、そろそろ美しい紅葉の季節がやってきます。
日ごと変化してゆく季節を楽しみたいものですね。
芸術の秋を味わいに、ぜひギャラリーび~たへご来場ください。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2017年11月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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●11月 1日(水)~11月 7日(火)
  1階 『 第11回 oeuf展 』
※5日(日)休館
蔡國華先生の土曜日教室で学ぶ、個性溢れる愉快な仲間によるグループ展。
今展で11回目を迎えます。蔡先生の卓越した描写力、溢れる感性、
そして素晴らしい人柄に引きつけられ、お互い切磋琢磨しながら
腕を磨いていらっしゃいます。
20号~30号の油絵やアクリル画を中心に展示し、
恒例となったショーウィンドウ展示は「風」をイメージした
サムホールサイズの作品が並びます。

※ 最終日は15時30分で終了します。


●11月 1日(水)~11月 7日(火)
  B1 『 “蔡國華と北イタリア
            スイスの山村を描く“帰国展 』
※3日(金/祝)・5日(日)休館
本年5月、北イタリアのオルタ湖畔と、スイスの小さな村ソーリオを訪ねた
ツアーの帰国展です。静かで緑あふれ、丁寧な暮らしが息づく土地を巡りました。
天空に、朝は茜色、夕べは黄金色に輝くアルプスの峰々などに出会えたそう。
そんな心弾む時間を、作品から感じ取ってもらえたら…とのこと。
現場でのスケッチの他、帰国後に仕上げた油彩画やアクリル画なども展示予定です。

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 第 2 週
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●11月 8日(水)~11月14日(火)
  1階 『 第7回 川田 忠 水彩スケッチ展 』
※会期中無休
昨年訪れた北イタリアの湖畔の村や、スイスの小さな集落・ソーリオの
素晴らしい風景を描いた作品と、都内・近郊を中心とした国内風景画を発表。
ここ数回の個展でお馴染みになってきた思い出の人物画(ミュージシャンなど)
も含め、約50点を展示されます。

最近、「絵が変わってきた?」と言われることが多いそう。
見たままを描くスケッチではあるものの、その場で自分が感じた印象や感動を、
少しでも絵の中に取り込みたい…という思いが、
以前よりも強くなってきたからではないかと分析されています。
変化も楽しみながら、初心を忘れず“爽やか”に“上品”に“お洒落”な
スケッチを目指していきたい、とのこと。


11月 8日(水)~11月14日(火)
  B1 『 海賊の港町とコッツウォルズの旅 帰国展 』

※12日(日)休館
大原先生と出かける2年に一度の海外スケッチ旅行。
今回で5回目となり、早10年を迎えます。
メンバーは関東だけでなく、北海道、大分、広島など全国各地から参加。
スペインの中部に位置する山奥の村落や、何人もの征服者を輩出した
歴史ある古い町などを取材されました。
日没が21時ごろということもあり遅くまで外でスケッチしたり、
広場の柱廊で雨を凌ぎながら描いたり、雨の飛沫に手伝ってもらいながら
水なしで水彩画を楽しんだりと、思いがけない体験もできたそう。
現地の子どもたちとふれあいながら描いた絵など、臨場感ある作品が並びます。

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 第 3 週
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11月15日(水)~11月21日(火)
  1階 『 今村和子 作品展 』
※会期中無休
70歳になった記念に、油彩画と水彩画で、サムホールから100号までの
作品を展示。旅で心に残った風景画や、花や好きなモチーフを組み合わせて
描いた静物画など、約30点を発表されます。
ダイナミックで生き生きとした作品をぜひご覧ください。

【略歴】 国際現代美術家協会 会員
      神奈川県美術家協会 会員


11月15日(水)~11月21日(火)
  B1 『 大原裕行とスペインを描く 帰国展 』
※19日(日)休館
本年5月、広大な麦畑、ぶどう畑、牧草地などが広がる中に
「フランスで最も美しい村」が点在している、ブルゴーニュ地方を
訪れたツアーの帰国展覧会です。
中世の面影を残す村、キリスト教巡礼の出発地であるヴェズレー、
シスレーやピサロがこよなく愛したモレ。いずれの風景にも感動し、
その空気にとっぷり浸かりながら、思う存分絵筆を動かしてこられたそう。
10名の力作をどうぞご覧ください。

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 第 4 週
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●11月22日(水)~11月28日(火)
  1階&B1 『 汪洋 東京洋画教室 2017年展 』
※26日(日)休館
16年前、汪洋先生が個展を開催された折に結成された東京洋画教室。
堅実な写実の基礎を踏まえた上で、自由な色彩や情感を表現することを
大切にされています。年に一度の教室展では、国内外の写生旅行の作品や、
教室で描いた作品などを展示。
水彩、油彩、パステルなど、自由なテーマで生き生きと描かれた作品が並びます。
1階とB1、あわせてご覧ください。

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 第 5 週
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●11月29日(水)~12月 5日(火)
  1階 『 亀崎敏郎 水彩画展
         スケッチ旅物語 ― そして、東京 』
※会期中無休
名古屋を中心に、北海道、神戸、横浜、東京など日本各地で精力的に
展覧会を開催されています。
日本の終着駅とその風景を描いたシリーズ、世界の港を描いたシリーズ、
スケッチ旅をテーマにしたシリーズなどが人気です。
勢いのあるタッチや豊かな色彩表現で描かれた作品は、
見ると「自分も旅してみたい!」と思わせてくれることでしょう。
会期中、ギャラリー内にて不定期にスケッチ実演を予定とのこと。

※ 最終日は15時30分で終了します。


●11月29日(水)~12月 5日(火)
  B1 『 佐々木清とウェールズの港町を描く 帰国展 』
※12月3日(日)休館
本年6月、ウェールズの北部と南部を訪れたツアーの帰国展です。
この地域は、かつて石炭をはじめとする地下資源を産出し、
イギリスの産業革命を支えた場所。旅行では、英国で最も
中世の雰囲気を残しているといわれる北部の港町や、
13世紀に築かれた城壁を有する旧市街とパステルカラーの建物が
目にも楽しい南部の町などを訪れました。
初夏の風を感じられる作品をどうぞお楽しみください。



 ☆掲載の案内ハガキをご覧になりたい方は・・・コチラ



上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)


12月 6日(水)~1階  「茅野吉孝 水彩画展」
            B1  「茅野吉孝とイタリア帰国展」

12月13日(水)~1階  「北イタリアスケッチの旅 展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 芥川のこと 』


夏の終わりごろの新聞に「芥川龍之介と牛乳の縁」という文章が掲載されていた。
書いたのは武田尚子という早稲田大学教授(都市社会学・地域社会学)。
その方の新書『ミルクと日本人』を思わず購入してしまった。
(同書によると、日本には従来牛乳を飲む習慣が無かったが、
明治時代に海外の人たちから学んだのだそうだ)


芥川と牛乳に、一体どんな関係があるのだろうと読み進めていくと、
それは彼の父親の事業と深く関わっていた。

龍之介の実父・新原敏三は、渋沢栄一(第一銀行頭取)や
益田孝(三井物産社長)などが共同出資した、牧牛・牛乳の販売を行なう会社
「耕牧舎」の実務責任者であった。「耕牧舎」は箱根仙石原にできた牧場で、
のちに東京(現在の築地明石町あたり)に支舎を設けた。
当時外国人の租界地区だった関係で、東京の牛乳売り上げトップの座にあったという。


龍之介の父は芥川家(徳川家に仕えた家柄で、芸術・演芸に長け、
江戸の文人的趣味が色濃く残る家系)より妻を迎え、龍之介は長男として生まれた。
しかし、龍之介が生まれて間もなく母が病気となり、母の実家である芥川家に預けられた。
11歳の時に母が他界。翌年に芥川家の養子となり、
芥川姓を名乗ることになった。
龍之介の名前は、彼が辰年・辰月・辰日・辰の刻の生まれに由来するといわれている。

龍之介は、実に天才的頭脳の持ち主であったようだ。府立三中卒業時には、
中学成績優秀者の無試験入学許可制度により、第一高等学校に入学。
同期には菊池寛、久米正雄、土屋文明らがいた。

大正2年、東京帝国大学文科大学英文学科へ進学するのだが、
当時の同学科は一学年で数人しか合格者を出さない難関であったという。

1905年、実父は現在の新宿御苑近くに牧場を開設した。
龍之介は高校在学中、寮生活をしていた時期もあったが、この牧場内にある
一軒家に住まっていた。このころ菊池寛や久米正雄と同人誌発刊を始めたようで、
ここは田園のサロンのような雰囲気が漂っていたとか。
1915年10月、代表作の1つ「羅生門」を『帝国文学』に発表。
翌1916年発表の「鼻」が夏目漱石に絶賛される。

龍之介はこの年に東京帝国大学文科大学英文学科を20人中2番の成績で卒業。
青山女学院英文科卒の吉田弥生と親しくなり結婚を考えるが、
芥川家の猛反対で断念した。


1919年、知人の海軍軍人の娘・塚本文と結婚。
時を同じくして、海軍機関学校の教職を辞すと、
大阪毎日新聞社に入社し、新聞への寄稿を行なった。
師である漱石が1907年に朝日新聞社へ入社したことに触発されだのだろうか。

1921年には大阪毎日新聞社の客外社員となり、菊池寛とともに長崎旅行を行なった。
同年に海外視察員として中国を訪れ、「上海遊記」などの紀行文も著している。
しかし、この旅行後から次第に心身が衰え始め、神経衰弱などを病み、
今から90年前の1927年7月に服毒自殺であの世に旅立った。

死の直前である7月初め、菊池寛に会うため2度文藝春秋社を訪れたが不在。
その折、芥川が訪れたことを社員が菊池に報告しなかったそうである。
同じころ、近所に住む室生犀星を訪ねたものの、彼も雑誌の取材で
上野に出かけて留守であった。

犀星は「もし私が外出しなかったら、芥川君の話を聞き、自殺を
思いとどまらせたかった」と、悔やんでいたという。
自殺の直前、二人の親友に何を話したかったのか不明であるが、
突然の旅立ちは単なる神経衰弱だけだったのだろうか。

一高時代からの同期、菊池寛は文藝春秋社社主となった際、
彼を偲んで「芥川賞」を創設した。

年に2回、龍之介を思い出す機会が巡ってくるが、
天上で彼は面映ゆい面持ちで地上を眺めているのかな。






 井上 綾 

  『 富山県立美術 』


先日、8月末に全面オープンしたばかりの富山県立美術館に行ってきました。
富山駅から、歩いて10分ほどで辿り付ける立地の良さ!
環水公園に隣接しているので、観光客だけでなく、地元の人が芝生で
ピクニックをしたりジョギングしたり、美術館周辺が憩いの場と
なっているのが印象的でした。

現在はコレクション展と企画展を開催中。
主に20世紀に制作された作品を中心に、
国内外の作品を見ることができます。

嬉しいのは、展示スペースを出たところに
たくさんの書籍が並んだブックコーナーが広がっているところ。

棚には美術や建築、作家にまつわる本が並んでいました。
興味を持ったときが学びのチャンス。
作品を見てすぐに関連資料が見られるのは嬉しいですね。


この美術館に行ったらぜひ足を運んでほしいのが「オノマトペの屋上」です。
小さな子が喜ぶシンプルな遊具が中心ですが、ハンモック風の遊具もあり、
横たわりながら見上げる広い空は格別。思わず童心にかえってしまいました。

海外の美術館に行った際、幼稚園くらいの子どもたちが展示作品を前に、
座って話を聞いている姿を見かけました。こんなに小さなころから
日常にアートがあるのかと興味深かったのですが、富山県立美術館でも、
ベビーカーを押した夫婦や幼いこどもを連れた家族の姿が多く見られました。

キッズルームや、小学校入学前の子どもを対象としたギャラリーツアーもあり、
子どもが小さくても訪れやすい工夫が随所に見られます。
展示スペースは休館日があるものの、「オノマトペの屋上」は冬季を除き、
毎日朝8時から夜10時まで開放されているそう。
まさに日常づかいできる美術館です。


美術館というと敷居が高いイメージがありますが、公園でピクニックをして、
展示品を間近で見て、屋上の遊具で遊んで育った子供たちは、
きっとこの美術館と思い出を共有しながら、一緒に成長していくのでしょうね。


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「谷貝文恵 自選展」

    場 所  東京銀座画廊・美術館 中央区銀座2-7-18 銀座貿易ビル
    電 話  03-3564-1644
    期 間  11月20日(月)~11月26日(日) 【会期中無休】
    時 間  10:00~18:00(初日14時から/最終日17時まで)

    これまで制作した作品の中から、大作を中心に40点余りを展示。
    待望の画集も同時刊行されます。



「 日下部 直起 展 -夢の跡- 」

    場 所  あかね画廊 中央区銀座4-3-14 筑波ビル2階
    電 話  03-3561-4930
    期 間  11月13日(月)~11月19日(日) 【会期中無休】
    時 間  11:00~18:30(最終日17時まで)

    イタリアを中心に取材旅行を重ねて描きあげた油彩画をメインに展示。
    独自の画面構成が印象的です。


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  ≪ ギャラリー び~た 友の会 ≫
担 当:井上 綾 / 下芝 悟 / 田中 弘子
電 話:(03)3561-5050
F A X:(03)3561-5051
H  P: http://www.travelplan.co.jp/

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