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 ギャラリー び~た 友の会 NEWS  2017年9月号
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今年の夏は、各地で季節はずれの不思議な天候が続きました。
それでも、日中勢いよく響いていた蝉の声が、夕方ごろから鈴虫の音色に
変わってくると、秋の気配を感じられますね。
ギャラリーび~たでは今月も素敵な展覧会を開催しております。
ぜひご来場ください。

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◇◇ 『ギャラリー び~た』 2017年9月の展覧会情報 ◇◇


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 第 1 週
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●8月30日(水)~9月 5日(火)
  1階&B1 『 笠井一男と
            美しきカタルーニャを描く 帰国展 』
※9月3日(日)休館
本年5月に、スペインのカタルーニャ地方を旅したツアーの帰国展です。
白亜の街並を有する港町カダケスでは、明るい日差しと海の青さ、
白い壁と鮮やかな色彩の花々のコントラストを楽しまれました。
中世の面影を残す瀟洒な町ジローナでは、人々が行き交う回廊を
スケッチしたり、坂に続く細い石畳の路地を描いたり、
思い思いに過ごされました。
旅行中、パラパラと雨が降ったかと思えば急に晴れたり、
お天気に翻弄される場面もあったそうですが、その分 臨場感溢れる作品が
出来上がりました。

カダケスやジローナの他、日帰りスケッチで訪れたアーチ橋が美しい古都や
石造りの小さな村など、多種多様な雰囲気の土地を巡った10日間。
今展は1階とB1を使い、1人4点ほどの作品を展示いたします。
光と影の美しさをお楽しみください。

※ 最終日は15時で終了します。

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 第 2 週
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●9月 6日(水)~9月12日(火)
  1階 『 イタリアをじっくり描く 帰国展 』
※9月10日(日)休館
本年5月、13日かけてイタリアを旅したメンバーによる帰国展覧会です。
今回はトスカーナ州とリグーリア州を訪れました。
エルサ川のほとりにひらかれた、古くから製造業で栄えた町では、
中世の風情を満喫。歴史を感じる路地や、トスカーナらしい丘から
見える景色などをスケッチされました。
次に訪れた、イタリア人も憧れるというリヴィエラ海岸の町は、
明るい雰囲気のお洒落な港町。水面に映るヨットの影や、
道を行き交う人々の楽しげな姿が絵心を刺激したそう。
13名の個性溢れる作品をお楽しみください。

※ 最終日は15時で終了します。

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 第 3 週
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●9月13日(水)~9月19日(火)
  1階 『 第1回 Vita展 Part3 』
※9月17日(日)休館
3部構成となった「Vita展」。Part3には18名が出展されます。
水彩画、油彩画、墨彩画、日本画など、今展も各自が得意とする画材を
用いて、思い思いの<Vita>(絵を描く活力となるもの)を表現。
寒さをこらえてでも描きたかったという冬景色、色彩豊かな油彩画など、
約30点を展示予定。ぜひ足をお運びください。

※ 最終日は15時で終了します。


●9月13日(水)~9月19日(火)
  B1 『 川田忠と描く 春の房総・菜の花スケッチ展 』
※9月17日(日)休館
川田忠さんが主宰する『青山スケッチの会』のメンバーを中心に、
本年4月、日帰りスケッチバスツアーを実施しました。
鮮やかに咲き誇る菜の花と、平年よりも開花が緩やかだったため
運よく満開だった桜のコラボレーションを楽しみながら、
春の房総を満喫。房総の小江戸とも呼ばれる大多喜にも立ち寄り、
城下町の趣を残す町並みをスケッチされました。
有志10名の力作をお楽しみください。

※ 最終日は15時で終了します。

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 第 4 週
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●9月20日(水)~9月26日(火)
  1階 『 下芝 悟 作品展 』
※9月24日(日)休館
若い頃は山歩きが好きで、山の写真を撮っていらした下芝悟さん。
加齢と共に平地歩きになり、都会写真を撮影していた時期もあるとのこと。
70歳を過ぎ、文化センターで4年ほど絵を習ってからは本格的に
絵画の道へ転向されました。山歩きで培った健脚を活かして、
スケッチ取材も精力的に行なっています。
88歳の記念となる今展では、ここ数年で訪問した国内・海外の
風景などを中心に約30点を展示予定です。ぜひご覧ください。

※ 初日は13時から始まります。最終日は15時で終了します。


●9月20日(水)~9月26日(火)
  B1 『 西房浩二とポーランドを描く 帰国展 』
※9月24日(日)休館
6月末にポーランドを訪れたツアーの帰国展覧会です。初めに訪れたのは
“北のパリ”とも呼ばれる、洗練された都市・ワルシャワ。
第二次大戦の折、街の約80%が瓦礫と化す甚大な被害を受けました。
なかでも旧市街は徹底的に破壊しつくされたのですが、戦後、
旧市街の町並みを復活させるべくポーランドの人々が立ち上がり、
壁のひび1本にいたるまで忠実に再建したと言われています。
この時手本となったのは、戦前や戦時中に建築科の学生たちが
中心となって描いた、街のすみずみまで記録した詳細なスケッチ。
そして18世紀の画家が残した風景画でした。
人々の情熱と愛情によって、戦前の明るく華やかな町並みが
今も大切に残されています。

絵によって甦った街と、後半訪れたバルト海に面した美しい湾岸都市など、
歴史を感じさせる風景を熱心に描いてこられました。
15名の力作をどうぞご覧ください。

※ 初日は13時から始まります。最終日は15時で終了します。

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 第 5 週
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●9月28日(木)~10月 3日(火)
  1階 『 第37回 偕行アートクラブ展 』
※10月1日(日)休館
昔の陸軍士官学校と、その中学部にあたる陸軍幼年学校の卒業生を
中心としたグループ展です。平均年齢は80代後半ですが、
近年 防衛大学卒業生等が加わって若返ったそう。
会員同士、アドバイスをしあいながら腕を磨いていらっしゃいます。
今展では油彩による風景画を中心に展示されます。

※ 9月27日(水)は展示入れ替えのため休館致します。(展覧会は木曜日から始まります)
  最終日は15時30分で終了します。



●9月27日(水)~10月 3日(火)
  B1 『 神秘の島 バリ島スケッチ紀行 紀行 』
※10月1日(日)休館
4月に催行されたバリ島スケッチツアーの帰国展覧会です。
バリ島の炎天下でも熱心にスケッチされる方、遊びも入れつつ絵を描く方など、
思い思いにバリの空気を楽しみながらスケッチをされました。
講師なしのツアーだったこともあり、作品サイズや画材、描き方などは
各人さまざま。それゆえ、個性豊かで賑やかな展覧会になることでしょう。

※ 最終日は15時で終了します。


 ☆掲載の案内ハガキをご覧になりたい方は・・・コチラ



上記以降の『ギャラリー び~た』の展覧会予定
  
 (日曜・祝日はお休みですが、展覧会によっては変更もございます。)

10月 4日(水)~1階  「半谷良男 個展」

10月11日(水)~1階  「三軌会写真部 東京支部展」
            B1  「小林征治とブルゴーニュ帰国展」

10月18日(水)~1階  「水彩家族展」
            B1  「北条章とイタリア帰国展」

10月25日(水)~1階  「木の華展」
            B1  「田崎まさのぶとフランス帰国展」


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『ギャラリー び~た』はスケッチ旅行の専門店、(株)トラベルプランが
運営するギャラリーです。
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◇◇ 『び~た友の会』 スタッフ便り ◇◇


 下芝 悟

  『 置戸(おけと)ぽっぽ絵画館 』


銀座7丁目にある、『画廊 宮坂』の経営者がユニークな活動を
されているので紹介したい。

宮坂氏は画家やコレクターと接する中で “作品の最終的な処分に困っている”
という話をよく耳にしたそうだ。
公共団体に相談すると場所や維持の問題で断られる実態から、
「どこかで寄贈美術館を立上げてくれたらラッキーだ」と
友人の画家・岩橋好男氏に話したという。

岩橋氏が幾つかの新聞社に投書したところ、読売新聞の2012年2月2日号に
『無名画家の作品 寄贈の場を』というタイトルで記事が掲載された。

これに手を上げたのが北海道北見の南西約35kmに位置する
置戸町であった。度重なる折衝の末、2012年10月25日、
廃線となった駅舎の2階に『置戸ぽっぽ絵画館』がスタートした。

この駅舎は明治から大正に移行する1年前に開業。
昭和7年頃に改築し、平成6年には鉄筋2階建てに改築されたが、
平成18年4月の鉄道廃線に伴い廃駅となっていた。

その後、1階は北見バスの待合室、旧事務室は歯科診療所、
2階の一部はコミュティーセンターとして使われていたのだが、
置戸町では旧駅舎の有効活用を模索していたところだったという。


この絵画館に関する面白い流れはまだ続く。

旧駅舎の2階の窓からは、雄大な北海道の風景が眺められる。
予算の関係もあり窓を残すことになったのだが、オープン時に100点近くの寄贈が
確定していたため、約20点をイーゼル展示にする必要があった。
たまたま画廊に現れた株式会社クサカベの甲賀社長に話したところ、
社内に眠っていたイーゼル20脚を寄贈してくれることとなり、悩みは一挙解決。
また、絵画館のオープニングにあわせて28名で東京からのツアーを実施。
地元の関係者、報道関係者をびっくりさせたそうだ。

初年度には約100点の作品が展示された。1周年には所蔵作品に加え、
キュレーター・御子柴氏の仲立ちで、画家・平澤重信さんの作品
30余点が寄贈され、この年の展示の柱となった。
(作品の搬送は彩美堂が格安で引き受けてくれたという)

2周年は、創立時から献身的に交渉や実務に尽力した岩橋氏が5点を寄贈。
オープン当初に収められた1点と合わせた6点が専用の部屋に展示され、
3年目の柱となった。

3周年目は東京オペラシティアートギャラリーのオーナー・寺田小太郎氏より
寄贈された20余点を軸に構成。
4周年にあたる現在は、シートン動物記などの挿絵画家・清水勝氏より
寄贈された動物画80余点がメインで展示されている。

今年10月25日に開業5周年を迎える同館。11月1日より始まる展覧会
『ぽっぽのある風景(仮題)』では、日本画家で鉄道をテーマにした作品を
多く描いている“描き鉄”の棚町宣弘氏(改組新第一回日展の日本画部門で
『冬陽差す』が特賞受賞)の作品が、約1年間展示される予定だ。

なおコレクションされている作品はすべて、日油株式会社により提供された
無反射ガラスで額装されている。
現在の収蔵数は約500点。有志による額の提供や寄付の申し出などもあるという。
予想もしない反響と善意の連鎖で発展し、「奇跡の美術館」と讃えられているが、
更に善意の連鎖が広がり、各地にこのような施設が出来る事を望みたい。


<置戸ぽっぽ絵画館>
 〒099-1100 北海道常呂郡置戸町字置戸456-1
 電話:0157-52-3742




 田中 弘子

  『 オーデンセの即興詩人 』


「私の生涯は一篇の美しい童話であった。それほど豊かで幸福なものだった」

アンデルセンの有名な自伝 『わが生涯の童話』 のはじめに書かれている言葉です。
このような言葉を聞けば、彼の生涯を知りたいと思わずにはいられません。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805年~1875年)は、
デンマークのフユーン島のオーデンセに生まれました。

父親から文学的素養を受けつぎ、幼い頃から読書が大好きな少年でした。
父は靴屋、母は夫よりずっと年上で、貧しい家の出身でした。
母親は碌に教育も受けていなかったので文字も書けない人でしたが、
働き者で信心深く、息子を熱愛しました。少年が11歳の時に父が他界。
母は洗濯女として働き、生活を支えました。


少年時代に極めて貧しい生活を送り、学校教育もしっかり受けていなかった
アンデルセンが、世界から愛される詩人、童話作家になり得たのは、
彼が人との対立があっても、人々から愛され、彼を支援しようという
動きの波が強かったこと、彼の類い稀な才能、創造力、偉大な人物になりたい
という強い意志、そして母親からの深い愛の力というものがあったからです。

14歳でコペンハーゲンに出てきた彼は、やがて支援者を得てスラーゲルセの
ラテン語学校に給費生として入学しました。その時の喜びや将来の抱負を
手紙で熱烈に母に語った時、文字の書けない母は代筆で手紙を送ってきました。

「人間というものをよく知って、お前の小さな自我に誇りをもたないように。
それにはまだちっぽけな意義しかないのだからね。でも、感謝し、
へりくだることを学んだら、お前にとってすべてはうまく運びますよ」

貧しくとも自立してしっかりと生きてきた母。
息子に対し、厳しくも強い愛で接しています。



アンデルセンの描いたスケッチ
(イタリアの農村の少女)
『マッチ売りの少女』は母が少女時代に物乞いに出されて、
それができず橋の下で泣いていたという話を聞いて
書いた童話とのこと。

『人魚姫』『みにくいアヒルの子』『モミの木』などの童話。
そして森鷗外が明治25年~34年まで
9年間かけて翻訳した、小説『即興詩人』。
この本を懐にイタリアを旅した人は多かったそうです。

ドイツ、フランス、スイス、イタリア、オーストリア、
スウェーデン、ギリシャ、トルコ、ハンガリー、ボヘミア、
ベルギー、オランダ、イギリス、
スペイン、アルジェリア、ポルトガル、ノルウェー。
こんなに多くの国々を訪れ、旅を愛したアンデルセン。

作品を読んで旅をするのも素敵ですね!


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◇◇ 注 目 展 覧 会 情 報 ◇◇


「佐々木英子 個展 -素描と水彩-」

  場 所  光画廊 東京都中央区銀座7-6-6 丸源ビル24(1階)
  電 話  03-3572-1855
  期 間  9月25日(月)~9月30日(土)【会期中無休】
  時 間  11:00~19:00(最終日16時まで)

   Vita展<後期>に出展し、好評だった佐々木さん。
   今展ではクロッキーなどの素描と水彩画、
   17点ほどを展示されます。


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